「100分de名著」を見る。今回はドストエフスキーの「罪と罰」。
ソーニャが殺人犯のラスコーリニコフに向かって言う、「十字路へ行って、あなたが汚した大地にキスをしなさい」。ロシアでは、大地は聖母マリアと同一視されるという。まさに、バッハオーフェンの世界にゃ。
さらにワシが連想するのは、ギリシア神話に出てくる女神ヘカテー。彼女は真夜中に犬の群れを引き連れて疾走する、恐ろしい呪術の神であり、十字路の神でもある。
「天に向かって祈る」のではなく、「大地にキスをする」。西欧のキリスト教では偶像崇拝とされてしまうだろう。キリスト教も、さまざまなのにゃ。