リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

バロック・リュート奏法の歴史的根拠と実践(13)

2022年11月20日 10時15分53秒 | 音楽系
Mf.2002手稿本の最初のページです。



これに続く2ページにテクニック・装飾に関する22項目の記述が続きます。




この中で、図1のような和音のリアライゼイションとして図2のような右手薬指を使った弾き方が明示されています。

図1 和音

図2 リアライゼイション(2小節目から)


リアライゼイションの冒頭部

すみません。ピンボケになってしまいました。原著ではリアライゼイションの冒頭が泣き別れになっています。その部分を拡大したらピンボケになってしまいました。

他にも別のパターンで右手薬指の使用が示されています。以下は本手稿本に収められている曲の一部です。