院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

メガソーラーを疑う

2013-05-01 00:03:30 | 環境
 メガソーラーに疑問をもつ以前に、私はソーラーパネルそのものに疑問をもっている。

 一部で昔からささやかれてきたことだが、ソーラーパネルは自分自身が作られるのに消費された以上のエネルギーを生産できるのだろうか?

 できるならできるで積算根拠を示してほしい。なぜかそのような根拠が発表されない。それでいて、10年で元が取れるとか、クリーンエネルギーだとか、企業のキャッチコピーのようなものだけが独り歩きをしている。

 仮にソーラーパネルがそれ自身を作るのに要した以上のエネルギーを産出できるとしても、その計算はパネルに積もり続ける「埃」を無視しているのではないだろうか?

 「埃」には煤煙や土ぼこりや黄砂などがある。車を大事にする人なら、2,3日でどれだけの「埃」が車体に着くかよくご存じだろう。これらの「埃」は、丁寧に拭き取らないと車はピカピカではおれない。ソーラーパネルを誰が拭くのだろうか?

 車ほどにはピカピカでないソーラーパネルは、相当に発電効率が下がるだろう。10年で元が取れるという話は、10年間パネルを磨き続けることを前提としているのではあるまいか?

(ソーラーパネルが自分自身を作るエネルギー以下しか発電できなくても、存在価値はある。例えば砂漠の隊商がラクダに積んで電池代わりに用いるような場合である。)

 そこでメガソーラーだが、現在、空き地さえあればメガソーラーが作られ続けている。あれだけの面積をどうやって拭くのだろうか?メガソーラーは資金を募集して、ファンドを売り出している。10年で元が取れたら、それ以上の分を配当するというのだ。

 「売電」はすでにドイツで失敗している。失敗の前例がある商品を誰が買うのだろうか?でも、メガソーラーが次々と建設されているところを見ると、ファンドは売れているのだろう。

 ファンドの購入者が10年後に泣きを見ても、私は知らないから。