院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

橋下発言に対する批判を分類してみる

2013-05-24 00:54:37 | マスコミ
 橋下大阪市長の「(当時の時代背景では)慰安婦は必要だった」、「日本軍だけではなく、外国の軍隊にも慰安婦はいた」という発言が、マスコミから袋叩きにあっている。普段は右寄りの週刊誌までもが橋下発言を批判している。

 どういう論理で橋下発言を批判しているか、大きく3通りに分けられると私は思う。

(1)(橋下発言は)女性の人権を踏みにじるものだ。

 この意見は福島瑞穂・社会民主党代表にみられるような特徴的な見解で、多くの女性国会議員もこの意見に同調している。しかし当時、殺し合いに行かされ、殺されるかもしれない兵士(男性)の人権も踏みにじられていたのではないか?

(2)(橋下発言の内容は否定しないが)なぜ今この時期に発言したのか分からない。

 元鳥取県知事の片山さん(この人の意見は的確で、私はいつも傾聴している)は、橋下発言を「自爆テロだ」と評した。法務大臣の谷垣さんも、今の時期に言うべきことなのか?と批判したが、内容に対しての論評は行わなかった。

(3)政治や外交はタテマエで行うもので、橋下さんのようにホンネを言ってしまっては駄目だ。

 私にとってこの意見が一番説得的である。福祉活動は徹頭徹尾、タテマエで行わなくてはならないのと同様、政治や外交にもタテマエが重要なのだ。(福祉活動におけるタテマエの重要性は、以前に述べた。)