院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

面白かった「そっくりショー」

2013-05-22 00:03:29 | 芸能
 私が高校生くらいのころ、テレビで「そっくりショー」という番組があった。大変な高視聴率で、最高で50%近くにまで行ったのではないか。

 有名タレントに顔がどのくらい似ているかを、一般応募者が競った。世の中には本当に似ている人がいるもので、あまりにそっくりな応募者がいるので爆笑した。テレビでしか実現できない番組だった。

 だが、思うに一卵性双生児のように、まったく同じだったらこれほど面白くはなかっただろう。いくら似ていても、やはり違うから面白いのだ。写実的な肖像画よりも似顔絵漫画のほうが面白いのと同じことである。

 現在でも「そっくりさん」は活躍していて、CMなどに松田聖子さんのそっくりさんや、オバマ大統領のそっくりさんが出る。これらのそっくりさんも、本人とまったく同じではないから面白いのだ。

 「そっくりショー」で司会をしていた小野栄一さんは、その後そっくりさんだけを集めて芸能プロダクションを作ったが、失敗した。そっくりさんばかりが集まっても、うら寂しい感じがするだけで、なんの活躍もできなかった。

 やはりオリジナルがあってのそっくりさんで、そっくりさんだけでは何もできないということを、その芸能プロダクションは世に示した。小野栄一さんは83歳で今でも健在だそうである。