院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

点心の有名店・ディンダイフォン(鼎泰豊)体験記

2013-05-18 00:19:28 | 食べ物
 日本の各地にディンダイフォン(鼎泰豊)という点心の店がある。その本店が台北にあるというので、今回の台湾旅行のときに行ってみた。

 店の前にすごい行列ができているので驚いた。待つこと20分でマイクで呼び出された。呼び出しの声の半分は中国名、半分は日本名だった。中国名のうち、どれが台湾人で、どれが大陸人かは分からなかった。

 行列を作っているうちから注文書きに書き入れて、店に入るとすぐに品物が出てくる仕組みだ。ショウロンポウとニクマンとワンタンとチャーハンを頼んだ。

 名物のショウロンポウは、どんどん作っているようで、注文が入るなり品物が出せるようになっている。このショウロンポウはおいしかった。値段は日本のディンダイフォンで食べる品の半分以下の感じ。

 ニクマンは野菜入りと肉入りを注文した。野菜入りには野菜だけが入っており、肉入りは肉だけだった。なんだか、あっさりしすぎていて、もの足りなかった。大阪の豚マンのほうが、肉と野菜の両方が入っており味も複雑でおいしいと思った。

 ワンタンには残念ながら、私が苦手な香りが目いっぱい付けられていた。詳しい人に聞いたら、この香りは八角だという。日本人が苦手な香りだそうだ。八角が入っていると、どんな料理もすべて同じような味になってしまう。

 チャーハンは、日本の中華料理店のほうがおいしいと思った。飯がやや柔らかい。だから、サラサラバラバラになっていない。

 値段を無視すれば、神戸元町の点心専門店のほうがうまいと思った。元町のほうは日本人の好みを知り尽くしているからだろうか?店の調度や料理の色合いにも配慮が施されていたが、台北のディンダイフォンには、そのような心づくしがなかった。

 台北の店のテーブルや椅子は、日本の昔の学食のような機能オンリーな造りだった。とにかく、列をなして待っている客を店に入れて、芸がないテーブルとイスに付かせ、待たせずに料理を与えて追い出すという感じだった。回転優先なのである。

 ゆっくりと食事を楽しむという雰囲気ではなかった。勘定の時にクレジットカードが使えなかった。早く現金化したい、クレジットカード会社に手数料を取られるのはまっぴらだという感じが見え見えだった。

 あ~ぁ、日本に勝てる料理店なんてないな、とつくづく思った。