Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

冬の古書店

2008年02月01日 | 東京
 先週神保町に出かけた。すっかり寒くなった土曜日の夕刻、まだ6時前だというのにもうとっぷりと日が暮れてしまう。沖縄だとまだ明るい時間である。冬の神保町の夕刻は心なしか外のワゴンを眺める客が少ない気がする。明るい店内の方が暖かい気がするからだろうか?
 ぼくはこんな季節、オーバーの襟を立ててそんなワゴンに並んだ本を見るのが好きだ。誰に気兼ねなくゆっくりと本を眺められるし、本を眺めているうちに寒さなんて忘れて、すっかり本の世界に没頭してしまう。そのうち、ぼくはある店から「きょうはワゴンだけ見よう」と決めた。
 こんな大好きな街歩きをしていると、やっぱりいつでもこんな街が近くにある東京を恨めしく思う。次ここにくるときはワゴンの「はしご」も、人ごみを気にしながら眺めなくてはならない暖かな季節になっているはずだ。神保町の街歩きで感じられる季節感・・・。