Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

リメイク

2008年02月03日 | 家・わたくしごと
 本部の海洋博公園の中の海洋文化館で、今年度、三回目のガムラン演奏に行ってきた。11月、12月、そして2月の今回で最後である。それにしても、どの回も一つずつ踊りを変えてきた。踊り手が少ない沖縄のガムランとしてはまさに「上等」である。
 今回、ランシとよばれる幕をリメイクした。この幕は今から15年ほど前にかみさんが、私のガムラングループ用に発注したもので、絵はすべて手書きである。それにしても15年間で、東京から沖縄に使う場を移し、ずっと活躍してきたせいか、ラマヤナ物語を描いた絵はすっかり色褪せしてしまい、もう青い布とかわらなくなってしまっていたのであった。
 新しいものを買うことも考えたのだが、やはり長年使い続けてきたランシである。先日バリに行ったときこれを持って行き、リメイクしてもらうように頼んだのだった。「新しいものを買うのと値段はほとんど変わらないのだけど・・・」いつも行く衣装屋に勤める友人は私に新しいものを買うように勧めたのだが、私はそれを断った。
 今日の公演は、このランシの再デビューだったのだ。ランシは写真のように蘇ったのである。なんとすばらしいではないか!15年前のランシの姿に再び返ったのである。そんな嬉しさのせいか、このランシを背にしてたたく太鼓の音は、いつもより心なしか気持ちよく響いていた気がした。また15年、このランシとともにガムラン生活を続けたい・・・。