Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ボロブドゥール?

2008年05月01日 | 
 大阪で公園を歩いていると、息子が植木を指して突然面白いことを言った。
 「お父さん、なんだかボロブドゥールみたいだね」はっ?ボロブドゥール?ここは大阪やで。どこがボロブドゥールなんや?
確かに不思議な形で剪定された大きな植木である。言われてみると、確かにボロブドゥール遺跡の頂上にあるストゥーパの形にそっくりではないか。
 昨年の秋、息子を初めて中部ジャワのボロブドゥール遺跡に連れて行った。日の出の涼しい時間に訪れるというのが、乙なボロブドゥール観光なのだが、われわれがこの遺跡に到着したのはまさに正午。日陰を探すのも難しい時間に遺跡を歩き回ったせいか、「遺跡」よりも「暑さ」の記憶の方が鮮明である。息子も同じように暑さに苦しんでいたはずなのに、彼の目にはそんな悪条件の中、あの不思議なストゥーパの形が焼きついていたのだろうか?
 涼しい春の大阪で見つけたボロブドゥール風の植木をもう一度眺めてみる。ただの植木のはずなのに、その一つ一つの植木の中には仏像が安置されているような「ありがたい」植木に見えてくる・・・。