Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

私、馬鹿よね

2008年05月17日 | 
「あっ、忘れた!」と気づいたときはもう那覇空港行きのモノレールの中である。忘れ物はなんと印鑑である。数回前に自分のブログに三文判の話を掲載したばかりなのに、その印鑑を研究室の机の上に出したまま、書類だけもって、カバンに入れるのを忘れてしまったのだ。印鑑がないと、明日の研究会では主催者に迷惑をかけるのは経験済みなので、こうなったら大阪で三文判を探さなくてはならない。「あー、また印鑑が増える・・・」とぼやきながら、伊丹行きの便にのる。
 空港についたのは夜8時近くで、とりあえずホテルをとってある梅田周辺の地下のショッピングモールで探すことにする。まあ、ありふれた名字だし、すぐに見つかるだろうと特に焦ることもなかった。しかし、文房具屋一件目、二件目とも売り切れ。三件目はすでに閉まっている。沖縄では私の印鑑は名前そのものが見つからないが、大阪だと、あまりにも多すぎて、今度は売り切れか?仕方ないのでインフォーメーションを探してお姉さんに印鑑屋の場所を聞く。「土曜日はもう閉まっているかもしれませんよ。」なんてニコニコしながら言われて、心でムッとしながらも、こちらも微笑んで礼を言う。行ってみるとまだ開いている。そしてそこでめでたく315円のプラスチック製の印鑑を購入できた。
 それにしてもまったく情けない。私が大阪で買った印鑑は、この6,7年の間に、これで3本目である。たいていのカバンには印鑑が入っているのであるが、どうして今日に限って、背中に背負うカバンを持ってきてしまったのであろうか?再びため息をつくとふと浮かんだ曲の歌詞がこれ。
「私、馬鹿よね。お馬鹿さんよね・・・」馬鹿で悪かったな、と私をあざ笑うもう一人の自分に呟く。