Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ぶらりと行きつけの・・・

2008年11月14日 | 東京
 「ぶらりと行きつけの店に寄ってね。ちょっとマスターと・・・」なんて言ってみたいものである。私の沖縄で行きつけの店(といっても始終行くわけではないけれど)といえば、大学のそばの飲み屋で、マスターというよりも、気のいい元気な「おばさん」(呼称:おねえさん)である。
 ぼくには、テレビドラマや映画の一シーンに出てくるような格好のいい行きつけの店はないが、渋谷に寄って品川経由で羽田に向かう途中に、行きつけのスタジオがある。平和島駅から徒歩1分30秒の音工場OMORI。言わずと知れた、泣く子も黙るバリ・ガムランのスタジオである。4階建てのビルの3階と4階部分で、1階は中華料理屋、2階は空手道場。ガムランのスタジオに適切な、なかなかいいシチュエーションである。羽田空港に行くついでにぶらりと顔をだして、マスター(とは呼ばないが)とお茶を飲みながらちょっとお話をして那覇に戻るなんてしゃれたことができるのだ。ある意味、来られる側の迷惑をかえりみていないという点に問題はあるのだが。
 どんなお洒落なレストランやバーを行きつけの店として持つよりも、ぼくには、このスタジオがあることの方が誇らしい。ここがある限り、東京もまんざらじゃない。そこにはガムランがあり、なによりもたくさんの友達がいるのだから。ここには私の過去もあれば、現在も未来もある。だからこそ素直になれて、わずかな時間でも寄って帰りたいと思うのだろう。私にとってまだまだ沖縄はそんな心の休まる場所ではない・・・。