社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

短期入所生活介護におけるソーシャルワーク-サービス特性に起因する諸問題をめぐって- 口村淳

2008-12-26 14:16:05 | 社会福祉学
『ソーシャルワーク研究』Vol.33 No.4 2008

在宅医療とは少し専門が異なるが、実践報告を研究論文にする上で、こういう切り口もあるのか!と勉強になった論文。

短期入所サービスがもつサービス特性を整理し、その上でソーシャルワークの必要性を事例を通して検討、提起している。
サービス特性から生じる課題を「生活環境の移動」「レスパイトケア」「断続的なサービス形態」とし、各々の場面でのソーシャルワーク展開を報告している。


特養で生活相談員をしている友人に、「どんな仕事をしているの?」と聞くと、「介護職とほとんど同じだけど、違うのはお葬式に行くことかな」と返ってくることが多い。入退所の動きがあまりないがゆえに、「業務内容」からとらえると、そのような返事になってしまうのだと思う。
しかし本論文のように、「視点」からとらえるとどうだろうか。それは保健医療のソーシャルワーカーにも同じことが言えると思う。
専門職は「その道のプロ」である。だからこそ、置かれた状況のなかで、いかにして自身の専門性を発揮できるか…という姿勢も大切なんだと思う。
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