川向雅弘『ソーシャルワーク研究』36-1 2010
地域包括支援センターでの経験をもとに、昨今のコミュニティーワークの課題を提起している。
介護保険法によって求められている機能と、対人援助職としての本来的な機能がもたらしている地域包括支援センターの現状と課題について述べている。
現場での苦悩を客観的に言語化していこうという姿勢が、ひしひしと感じられた。そして、「現場のひとだから、ここまで表現できる(言い切れる)のであろう」と、その思いきりの良さも感じられた。
引用
・介護保険職種の後方支援への役割にシフトしたことは、地域包括支援センターを特に個別支援場面で孤立させている。
・「支援=介護保険サービスの利用」とするサービス利用至上主義への偏重に無意図的に取り込まれている上、それが「実践の貧困」「支援関係の貧困」に繋がることに現場ワーカーが無自覚であることが、実践の課題をより深刻にしている。
政策、事業が整理されてきているなかで、それは誰に焦点をあてて行っているのか。
サービスにひと(利用者)をあてはめていやしないか?という疑問を投げかけられている気がした。
当たり前に整備されているサービスは、使いやすいのもあれば、「?」と感じるものもある。それを見直し、もっと「近いもの」「個別に対応しやすいもの」に変えていく勇気も必要なんだと感じさせられた。
地域包括支援センターでの経験をもとに、昨今のコミュニティーワークの課題を提起している。
介護保険法によって求められている機能と、対人援助職としての本来的な機能がもたらしている地域包括支援センターの現状と課題について述べている。
現場での苦悩を客観的に言語化していこうという姿勢が、ひしひしと感じられた。そして、「現場のひとだから、ここまで表現できる(言い切れる)のであろう」と、その思いきりの良さも感じられた。
引用
・介護保険職種の後方支援への役割にシフトしたことは、地域包括支援センターを特に個別支援場面で孤立させている。
・「支援=介護保険サービスの利用」とするサービス利用至上主義への偏重に無意図的に取り込まれている上、それが「実践の貧困」「支援関係の貧困」に繋がることに現場ワーカーが無自覚であることが、実践の課題をより深刻にしている。
政策、事業が整理されてきているなかで、それは誰に焦点をあてて行っているのか。
サービスにひと(利用者)をあてはめていやしないか?という疑問を投げかけられている気がした。
当たり前に整備されているサービスは、使いやすいのもあれば、「?」と感じるものもある。それを見直し、もっと「近いもの」「個別に対応しやすいもの」に変えていく勇気も必要なんだと感じさせられた。