在宅療養支援診療所で活動するソーシャルワーカーさんの事例報告。
展開別に何例かの事例を紹介しており、未だ十分には理解されていない在宅医療領域でのソーシャルワーク活動について、具体的に知ることができる。
引用⇒
・2018年度の改定において、社会福祉士が退院時共同指導加算を算定できる職種として位置づけられるなど、在宅医療の現場において公的にもMSWが求められつつある。
・厚生労働省は在宅医療機関に対して、在宅医療提供体制の中で果たすことを期待している役割として①退院支援、②日常の療養支援、③急変時の対応、④看取りの4点を示している。
😄 😥
本論文は、私が2006年に執筆した論文「在宅医療におけるソーシャルワークの実践報告」(このブログでは、「これまでの活動」の中で紹介)を参考にしてくださった様子。
その上で、今後の期待も込めて・・・事例紹介という面ではとても具体的で、在宅医療のSWって何?という方たちにはとても新鮮で、目から鱗が出るものかもしれない。しかし同じ領域で活動してきた者として、物足りなさを感じた。学術的に攻めなければ学問としての発展はなく、また実践者を増やすことにもつながらない。パンチの効いた研究をぜひ続けていただきたいと願う。
2019年8月時点で、MSWの職能団体では、在宅療養支援診療所に所属するSWの実態調査をしたとのこと。かつて私が行った実態把握調査(『在宅療養支援診療所におけるソーシャルワーク援助の現状ーアンケート調査からの実態把握ー』(2010)同じく「これまでの活動」で紹介)では、わずか19の在宅療養支援診療所にしかSWがいないことが分かった。それから約10年。どのくらいのSWが活躍しているのか、とても楽しみである。
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