『日農医誌 68巻5号 2020.1』
地域包括支援保健師の専門性を明らかにするため、半構成的面接法を用いて調査している。
引用
・地域包括には3つの職種が配置されており、保健師は保健医療、社会福祉士はソーシャルワーク、主任介護支援専門員はケアマネジメント等、
専門性を発揮することが期待されている。
・今回のインタビューから、住民の生活に入り込み医療的知識を活用しながら予防的に関わり、包括的に保健指導を行うことが求められていた。
・(調査結果から)地域包括保健師の専門性として、「相談を受け、関係性を大事にし。判断する能力」、「認知症高齢者や精神疾患、医学的知
識、在宅生活を知ることが必要」、「介護予防事業の支援」、「保健師が訪問やサロンに行って皆と一緒に活動」「地域で包括的に保健指導
等の活動が求められる仕事」の5クラスターが抽出された。
私の勤務している地域包括支援センターには、この4月から新卒の保健師さんが在職している。
本研究で抽出された専門性について、新卒で一人職場にいる彼女がどこまで遂行できるのか?というのが率直な感想である。
専門性として抽出された事柄は、他職種である立場から見るととても曖昧で、保健師さんじゃなくてもやっている/できるのでは?という思いを
抱いてしまう。
「地域で包括的に保健指導等の活動が求められる仕事」がもう少し具体的に表現され、職能教育に応用されれば、
新卒の保健師さんも自信をもって地域で活動できるのではないかと思う。
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