ホルトソウの実が生った
ホルトソウは一般にはポルトガル人が持ってきたので付けられた名前と言われる
トウダイグサ科の南ヨーロッパ原産の1~2年草
日本には室町時代に輸入され、時に逸出し野生化したものがある
茎は直立し基部は赤味を帯び、頂部でのみ分枝する
葉は茎の基部では線形、上部では十字対生で、青緑色の披針形、長さ5~15cm、葉脈は緑がかった白色をしている
花は5~6月に咲く
葉状の苞の間から1本の雄しべからなる多数の雄花と、1本の雌しべからなる雌花の組み合わさった花序を段々につける
色は緑~黄緑色で花弁はない
果実は1.5cmほどの球形で、実の中に種子が3個入っている
種子ははじめ緑色で、熟すと茶色~灰色になる
実を絞って取った油は、刀剣を拭ったり 自鳴鍾(時計)に塗るとべたづかずに使えた
茎を切ると白い乳液が出るが、これをいぼとりや寄生性皮膚病に外用した
種子の皮をはぎ、圧搾して油分を除いたものを服用すると利尿 下剤に効く