トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ウマノスズクサ

2021-07-06 | 樹木 草花


花弁はなく、花が咲いたと表現しにくい変わった形のウマノスズクサ
果実を馬にかける鈴に見立てた名前

ウマノスズクサ科の畑や林に生えるツル性の多年草
茎は細くて丈夫でよく分枝して、他の木や草によく絡みつく
葉は互生し、長さ5cmほどの三角状卵形、基部は心形で両端が耳状に張り出す

花は7~9月に咲く
葉腋に、3個の萼片が合着して筒状になったサキソフォンに似た花が1個づつ付く
萼筒は緩く湾曲し、先端は斜めにスパッと切り落としたような面白い形で、やや反りかえる
先端部には、内側に向かって毛が密生していて、虫が入りやすく出にくくなっている
筒部は細く、その先に花柱を含む部分が膨らんで丸くなっている
中に6個の花柱が集まっていて、雄しべは花糸がなく葯が花柱に合着している
子房は下位で、膨らんだ部分の下にあり、柄のように見える
果実は球形の蒴果で、めったに見られない

有毒植物であるが、薬用にも使われる
初冬、地上部が枯れかかったころに根を掘り日干しにしたものを煎じて飲むと解毒 腫れ物の疼痛に効く
又、果実は色が黄色くなったころ採取して日干しにしたものを煎じて飲むと去痰に効果がある