トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ハシジロアビに釣り針

2015-03-16 | 野鳥


普通は沖合に居るハシジロアビ(嘴白阿比)が漁港の港内に居た
海が荒れたり体が弱ったりすると内湾や港にも入る
嘴に釣り針が掛かっていて弱っているのかもしれない
嘴が黄白色 背中の羽に白斑があり夏羽に移行中の個体

冬鳥 環境:主に関東地方以北の沖合に一羽で生活する
潜水して主に魚類を捕りイカなども捕る
雌雄同色 日本のアビ類では一番大きい 全長83cm 翼開長147cm



ショウジョウバカマの葉から芽

2015-03-15 | 樹木 草花


ショウジョウバカマの葉の先に芽が出ていた

ショウジョウバカマはユリ科の多年草
花を猩々の赤い顔に葉を袴に見立てた名前

根生葉は多数ロゼット状に付きしばしば葉先に小苗が出来るそうだ

花は4~5月頃に咲く写真は昨年のもの

イソヒヨドリ

2015-03-14 | 野鳥


海岸の岩場に住むヒヨドリに似た鳥と言う意味だがヒヨドリの仲間ではない
ヒタキ科のツグミの仲間

全国の海岸の岩場に居る留鳥 砂浜には現れない
オス(写真)は青藍色の上面と赤褐色の腹 メスは下面にうろこ状のの斑が有りどちらも特徴的な色模様
主に地上で小動物を捕えるが 飛んでいる虫を捕ることもある
川に沿って内陸部に入り市街地でも繁殖することがある
全長23cm

エナガ

2015-03-13 | 野鳥


足に足環のあるエナガが居た

全長14cmのうち尾が長くて7~8cmもあり柄杓の柄のように見えることからこう名づけられた
体型 色彩とも独特の美しさで人気がある

九州以北に留鳥として分布し 都心の公園でも良く出会う
短い嘴で昆虫などを捕えるが樹液を飲むこともある

冬の間には他のカラ類と一緒に行動するエナガは 春まだ浅い2月頃には巣作りを始める
巣の場所はオスが候補地をメスに紹介し メスが決定する
メスは卵を抱いたまま狭い巣にこもっているので 自慢の長い尾羽が曲がっていることが多い
相手の見つからなかった独身のオスや 繁殖に失敗したほかの番(つがい)などがヘルパーに付く事が普通にある
シジュウカラの巣へ手伝いに通ったと言う例もあるそうだ

ザゼンソウ

2015-03-12 | 樹木 草花


花序の様子を座禅僧に見立ててザゼンソウ(座禅草)
別名ダルマ草 岩手方言ではウシノシタというそうだ

サトイモ科の水湿地に生える多年草
暗紫色で卵円形の花序は仏炎苞という
中に2cm程の花序が見え 表面に亀甲状の模様がありこれが花被の上部で 色は黄色から茶褐色まで個体差がある
花期は3~5月でミズバショウより少し早く咲く 花は両生

ヒメキクラゲ

2015-03-11 | キノコ


中華料理で使われるキクラゲはキノコである
ずっと長い間海から採れる食品とばかり思っていた
キクラゲ類はゼラチン質の子実体で 水を含むと柔らかくプヨプヨしているが乾くと小さく硬くなる
他の担子菌類のキノコとは縁が遠くより原始的な菌類とされている
キクラゲ類の多くは木材を腐らせる

キクラゲの仲間のヒメキクラゲがいた
小さな球状のものが多数融合して不定形になる
春から秋頃まで出るキノコで早々と顔を出した
食べられるが木に張り付ついているので利用しにくい  

マツカサキノコモドキ

2015-03-10 | キノコ


小さいキノコを掘ったら長い柄の先に松笠がくっ付いていた
地中に埋もれた松笠から生えるマツカサキノコモドキだ
このキノコは食べられる

松ぼっくりや木の実から出てくるキノコも色々有る
似たキノコでマツカサキノコと言うキノコもあるが こちらは名前に似ず松笠には生えずトウヒから生える


サンシュユ

2015-03-09 | 樹木 草花


サンシュユの黄色い花が早春の息吹をさんさんと振りまいている

サンシュユは中国名の山茱萸を音読みにしたもの
別名ハルコガネバナ(春黄金花)は牧野富太郎が提唱した

中国朝鮮半島原産で日本には江戸時代に薬用植物として渡来した
ミズキ科の落葉小低木 3m程の大きさ
花は3~4月に葉が展開する前に咲く
短枝の先に2cm程の散形花序をだし 淡黄色の小さな花を多数つける
花弁は4個で後に反りかえる
果実は核果で2cmほどの長楕円形 10月頃に赤く熟す

果実を果実酒に 果肉を乾燥したものを薬用にする
山茱萸200g グラニュー糖200gを ホワイトリカ1.8Lに漬け2~3か月後に布で漉して別のビンに移す
疲労回復や強壮に良い

カンザクラ

2015-03-08 | 樹木 草花


いよいよサクラの季節だ
この春のソメイヨシノの開花予想が出されたが
2月中旬から咲き始めたカンザクラが真っ盛り

ヤマザクラとカンヒザクラの交雑から生じたとされる栽培品種
太平洋側を中心に各地で栽培されている
早咲きの中でも特に早く開花する
大寒桜(安行寒桜ともいう)や修善寺寒桜も同じ種類

日本のサクラには10種(分類の仕方によって数は異なる)の野生種と300種ほどと言われる栽培品種がある

憂きことに耐へて花見の紅を引く(鈴木千恵子)

マヒワ

2015-03-07 | 野鳥


この冬のシーズンは小鳥の多い年で色々な小鳥に出会って堪能したがマヒワ(真鶸)はちらっとしか出会えなかった

その昔は「ひわ」の名で知られていたが 江戸時代に「べにひわ」「かはらひわ」と区別されるようになりマヒワになった

主に冬鳥として渡来するが北海道の針葉樹林では少数が繁殖している
丘陵地や山地の広葉樹林 スギ林にいて群れで飛び回っている
ハンノキ類ヒノキ類などの小粒の種子を好んで食べ樹上や地上でも採餌する
オスは頭頂 額 喉にかけて黒く目の後ろから後頸に伸びる側頭線は黄色い
メスは全体にオスより淡色で腹中央を除く体下面に黒褐色の縦斑がある
写真はメス 全長12cmでかなり小さい鳥

かな網の大鳥籠に木を栽えて ほつ枝下枝に鶸飛びわたる(正岡子規)

チャタテムシ

2015-03-06 | 虫類


今日は24節季の啓蟄
大地が暖まり冬越しの虫たちが出て来るころ

啓蟄に合わせたわけでもなかろうが葉の裏にチャタテムシが居た
キモンケチャタテだろうか3mm位と少し大きめ
屋外に居るのは木の幹にでるコケや藻類キノコを食べる

チャタテムシの仲間は日本では120種ほどいるとされている
2mm以下の小さい仲間が室内にもいてダニと間違えられたりする
カビなどに付き食品などに食害をする
このコナチャタテが障子の上で茶をたてるような音を出すのでチャタテムシの名が付いた

ウソ アカウソ ベニバラウソ

2015-03-05 | 野鳥
  

写真左からウソ アカウソ ベニバラウソ
国内で繁殖する亜種ウソの他に 冬鳥として渡来する2亜種が居る
亜種アカウソは冬鳥として普通に渡来する 胸から腹に淡い紅色がある
亜種ベニバラウソは冬鳥として稀に渡来する 胸から腹が濃い紅色で大雨覆いの羽先が白い 他の2種の大雨覆いの先は灰白色
ウソは花芽が好きで 舌と嘴を使って芽の芯の部分だけを選り分けて食べる
春先にウメやサクラの園は大迷惑 有害鳥獣として全国で1000羽も駆除されてしまうこともある
今年はウソが多いのでチョッと心配

ウソのメス・頬と喉に紅色は無い

マンサク色々

2015-03-04 | 樹木 草花


あちこちで見た色々なマンサク
左から マンサク シナマンサク シナマンサク ハヤザキマンサク アカバナマンサク アテツマンサク

マンサク:枝一杯に花を咲かせるので満作 又は春に先駆けて咲くので「まず咲く」が訛ってマンサク
花は少し生臭い 花弁は鮮やかな黄色で線形 萼は卵形で暗紫色 黄色の葯のある雄しべ4個と線形の仮雄しべが4個有る 暗紫色の小さな花柱も見える

シナマンサク:花はマンサクと似ている 花が咲く時期にはまだ枯葉が枝についている 花の香りが良い 3枚目の写真もシナマンサクと名板が有ったが花の色が随分と違う

ハヤザキマンサク:名前ほど早くは咲かないようだ 花の色が少し赤味を帯びると言われる

アカバナマンサク:マルバマンサクの花が赤い品種 花弁の基部だけが赤色を帯びるのはニシキマンサク

アテツマンサク:岡山県阿哲地方で見つかった品種 マンサクは萼片が暗紫色だがこれは黄色 花の香りが良い

ひな祭り

2015-03-03 | 日記


♪明かりをつけましょ雪洞にーー♪
今日はひな祭り
何年かぶりにお雛様を出して飾った
飾ればなかなか素敵でいいもんだ

お雛様は女の子の健やかな成長を祈る節句の年中行事
もとは旧暦の3月3日(現在の4月頃)に行われ 桃の花が咲くころなので「桃の節句」とも言う

内裏雛:天皇 皇后を表す
3人官女:宮中の女官 そのうちの一人はお歯黒をして 眉は無し・・既婚者の様相だが官女は結婚しないのでここでは
年長者の意味合い 真ん中の盃を持つ官女は眉が書いていない
5人囃:向かって右から 謡い 笛 小鼓(こづつみ) 大鼓(おおつづみ) 太鼓(たいこ) と楽器の小さい順に並んでいる
随身:右大臣(向かって左)と左大臣(向かって右 年配者・位が上)
仕丁:従者で3人一組 日傘の係り(向かって右) 殿の履物を持つ係り(真ん中)雨除けの丸い笠竿の先に乗せてお供する係り(向かって左)
その他家具調度食べ物から牛車 籠まで揃えて豪華なものだ

セツブンソウ

2015-03-02 | 樹木 草花


旧暦の節分の頃に開花するセツブンソウが咲いていた
初夏には地上部が枯れるスプリング・エフェメラルの一つ

キンポウゲ科の高さ10cm程の多年草
花弁状の白い花びらは萼片で 花弁は中の黄色のまるい頭状の部分で蜜腺状
紫色のものは雄しべの葯
花期は2~3月 関東地方 中部地方に分布している

花の部品には雄しべ 雌しべ 花弁 萼とあり 雄しべが無かったり 雌しべが無かったり 萼が花弁化したりと色々な姿を見せるが いずれも花に関わる3種の遺伝子の関与の仕方によって変わってくる