トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ノゲシの花

2017-01-16 | 樹木 草花


日当たりの良い草地にノゲシが花開いていた
葉がケシに似ているので付けられた名前
普通は4月~7月に咲くのでハルノノゲシの別名がある

キク科の道端や畑の縁などに生える2年草
茎は中空で多数の稜がある
葉は柔らかく縁の鋸歯にしばしば棘があるが触っても痛くない
葉の基部は張り出して茎を抱く

頭花は黄色 2㎝程で多数の舌状花が集まったもの
全国に分布している 世界各地でも普通に見られる野草の一つ

ルリビタキ♀

2017-01-15 | 野鳥


オスは青色なのでルリビタキと言う
以前はツグミ科に分類されていたが 今はヒタキ科の鳥で名前と一致してスッキリした

留鳥又は漂鳥 東京周辺では冬に見られる
繁殖期には主に亜高山帯の林 非繁殖期には平地から山地の林や 比較的樹木の多い公園などに居る
今の時期(非繁殖期)にはオスメス共に縄張りの中を動き 樹上や地上で昆虫類や木の実を採食する
オスの上面はルリ青色で 青色になるには2年も掛かる
メスは橙黄色の脇と青みがかった尾羽
オオルリ コルリ ルリビタキを「瑠璃三鳥」と言うが ルリビタキが一番馴染み深い鳥だ
大きさ14㎝でスズメ大

アオゲラ

2017-01-14 | 野鳥


アオゲラが木の幹を突いていた

留鳥 本州から屋久島に分布する日本固有種
背が緑色なのでアオゲラ 鳥の名前では緑色はアオ 青色はルリと言う場合が多い
平地から山地の林に居るが 常緑広葉樹を好む 都心でも見ることがある

幹を突きながら樹皮の隙間や枯れ枝などで食物を探し 木から木へ移動する
昆虫類クモ類を食べ 特にアリが好きで 雛に与えるのもアリが多い
秋から冬は木の実も食べる
キョッ キョッとアカゲラと似た声も出すが ピョーピョーと特有の声も出す
雌雄ほぼ同色 大きさ29㎝

ダルマギクの花

2017-01-13 | 樹木 草花


ダルマギクの花が咲き残っていた
海岸の岩の上に咲く様子が達磨が座っているように見えるとか 葉が丸いのをダルマに例えたとか言われている

キク科の多年草
西日本の対馬海流に沿った海岸の岩上に生える
分布は中国地方の日本海側 九州

葉は丸みがあり厚くて柔らかい
裏表共に長い軟毛と腺毛がびっしり生えビロウドのように見えるが触るとベタベタする

花期は10~11月
花の付く茎はよく枝分かれして高さ25㎝程
頭花は4㎝程で舌状花は青紫色稀に白もある

エナガ

2017-01-12 | 野鳥


全長14㎝のうち半分ほどが尾の長さ
長い尾を柄杓の柄に見立ててエナガと言う

留鳥又は漂鳥
平地から山地の林 樹木の多い住宅地や公園などにいる
良く見かける鳥だがちょこまかと動きが早く絵になりにくい鳥だ

小さな群れで行動することが多い
主に枝先近くで昆虫類クモ類木の実などを採食する
雌雄同色 外側尾羽は淡い葡萄色で体形 色彩に独特の美しさがあり好まれる

2月頃から早々と巣作りを始める
狭い巣で自慢の尾羽が曲がったりしてちょっと可哀そうに見える
冬の群れのメンバーであぶれたオスや 繁殖に失敗した他の番がヘルパーになり 子育てを手伝うのが普通に行われている

ロウバイの花

2017-01-11 | 樹木 草花


ロウバイの花が咲いていた

ロウバイ科の落葉低木 5mほどになる
中国原産で江戸時代初期に渡来した

花は1~2月に芳香のある黄色に咲く
2cmほどの大きさで花被片は多数がらせん状に付く
内側の花被片は小さくて暗褐色 外側の花被片は黄色く光沢がある
花が終わると花床が大きくなって3cmほどの長卵形の偽果になる
偽果の表面は木質化し先端に雄しべが残り尖っている
中にそう果が数個入っている

花の少ないこの時期に咲き 香りも清々しく珍重される

ツマグロコシボソハナアブ

2017-01-10 | 虫類


椿の花で小さい虫がお食事していた

ハナアブの仲間でツマグロコシボソハナアブらしい
1cmほどの小さいアブなのに名前は随分長ったらしい
腰が細くくびれてスマートなアブだ
メスは翅が透明で前縁と末端に黒褐色の紋がある
オスは翅全体が曇る

成虫は色々な花を訪れる
出現時期は6~10月とあるが なんで今頃現れたのか

ヤドリギの実

2017-01-09 | 樹木 草花


ヤドリギの実が綺麗な色に熟れた

ヤドリギ科の半寄生の常緑小低木
普通植物は地上に根を張るが ヤドリギは他の樹木の幹に根を下ろす
寄生する相手はケヤキ エノキ サクラ ミズナラ ブナ シラカバなど落葉樹各種
根から養分を奪うが自分でも光合成をするので 半寄生という

花は2~3月に咲き雌雄別株 小さい花で目立たない
実は液果で6mmほどの球形 晩秋に熟して淡黄色になる
中の種子は粘液質の果肉に包まれる

実はレンジャクが大好きで群れで来て食べまくる
消化しにくい粘液質分が糞もネバネバにして種を出す
枝や幹に付いた種は 芽を出し寄生根を食い込ませて成長する
幹に根を食い込ませて葉を出すまでは3年半かかると言われている

ウグイス

2017-01-08 | 野鳥


ヨシの中でウグイスがチャッチャッと地鳴き(笹鳴きともいう)していた

一緒に写真を撮っていた方は「あれは何という鳥ですか?」・・
ウグイスと答えると大喜び 今年は正月から縁起がいいと・・
以前近くの公園で「ここの公園はすごい ウグイスが乱舞している」と興奮の方が居ました
実はメジロだったのです・・

ウグイスの名は誰でも知っていますが ウグイスがどんな鳥か知らない人が多いようだ
数は多く 鳴き声はどこでも聞くのですが 藪の中を移動して姿を見せてくれない
少し大げさだが「声100回に姿1回」と説明してます

日本列島内を季節移動する鳥
東京近辺では11月の初めころから現れて冬を過ごし 3月上旬に初音 その後姿を消す
茂みの中を動き回って主に昆虫類クモ類を捕るが 冬には木の実を食べることもある
雌雄同色 大きさオス16cm メス14cmで小鳥では珍しくオスの方が大きい

カシラダカ

2017-01-07 | 野鳥


頭に冠羽がありそれを立てることが多いことからカシラダカ(頭高)
名前にタカと入っているが鷹とは無縁

冬鳥 平地から山地の疎林 農耕地 河原などに居る
ホオジロ科ホオジロ属のグループでユーラシア大陸だけで発展してきた仲間
その中でカシラダカは最も東に分布を広げアリューシャン列島まで勢力を広げている

渡りのシステムの研究材料に使われる鳥で それによると13時間の日照時間を境に渡りの衝動が高まり 更に気温が18度を超すとその衝動に拍車がかかる

地上を跳ね歩きながら時々短い冠羽を立て 草木の種子を採食する
大きさは15㎝

キカラスウリの実

2017-01-06 | 樹木 草花


公園のフェンスにカラスウリの実が生っていた

ウリ科のつる性多年草
雌雄異株で 7~9月に雌花は花冠の縁がレースのように細かく裂けた花を咲かせる
晩秋に10㎝程の果実が黄色く熟す
割ると中は納豆状でぐしゃぐしゃ
種子はつるんとしていて柿の種に似ている(カラスウリのような帯はない)

根や種子は薬用にする
根のデンプンから作ったのが天花粉であせもに用いる

ヒメツルソバの花

2017-01-05 | 樹木 草花


今日は24節気の小寒 寒の入りで寒さが増してくるころ 節分(立春の前日)までが「寒」

道端に少しの土が有ればやたらと生えて来るヒメツルソバが目に付いた

タデ科の多年生草本
ヒマラヤ地方の原産で 熱帯から温帯にかけての諸国で観賞用に栽培されている
日本には明治時代に花卉として入りロックガーデンなどで栽培されているが 逸出し野生化している

茎は基部からよく分枝して地表を張って広がり 長さ50㎝にもなる
葉は卵形で全縁 短い柄が有って互生し 葉身に紫色の山形の斑が入る
花は暖地では周年 温暖地では夏に咲く
茎の先端に淡紅紫色の花被片の小花が 1cmほどの球状に固まった花序を多数つける

ミスジミバエ

2017-01-04 | 虫類


暮れにクサカゲロウが机の上に舞って来たと思ったら 明けて正月には模様の綺麗な虫が流しに横たわっていた
ミスジミバエのようだ

ミバエ科のハエの仲間で胸部に3本の黄色い縦じま模様がありハエには見えない
腐った果実や昆虫の排せつ物にたかる

幼虫はカラスウリの花(雄花)などのウリ類やカボチャの雄花キュウリの実を食べて成長する
本州から南西諸島の平地から低山に分布していて 出現期は6~12月
大きさは8㎜程有った

シメ

2017-01-03 | 野鳥


今年もやってきました 相変わらず目つきの悪いシメ

シメは奈良時代には「ひめ」平安の頃は「ひめ」「しめ」 江戸時代から「しめ」と呼ばれている 「し」は地鳴きのシッ「め」は小鳥を表す接尾語と言う説が有力

冬鳥 中部以北の本州と北海道で少数が繁殖しているが 多くはシベリア方面から渡って来る
平地から山地の林に居る 樹木の多い都市部の公園でも見られる
樹上や地上で植物の種子などを食べる
カエデ ヤマハゼ エノキなどの種子をを好んで食べる
硬い種でも太い嘴で30㎏もの力を出し食べると言う
繁殖時期には虫類も食べる

厳寒期には一羽で生活するものが多いが 渡りの時期にはだんだんと数が増え 群れになって北上する
オスは頭部が茶褐色 メスは色が鈍い
大きさ19cm 全体にずんぐりした体形で尾が短い

オオタカ

2017-01-02 | 野鳥


初夢に見ると縁起の良いもの・一富士二鷹三茄子
オオタカが2羽カラスにモビング(偽攻撃)されていた
タカの名は高く飛ぶからと言われるが 早く飛ぶの「疾く」もしくは猛禽であるから「猛」からの変化と言う説もある

九州以北で留鳥
平地から山地の林 河川 農耕地 湖沼などに居る 最近は増えて都心でもよく見かける
繁殖期以外は一羽で行動することが多い
子育てではオスは狩りに専念し 獲物の首を落としたり羽毛をむしるなど料理をして巣に運びメスに渡す
メスは雛が大きくなるまで狩りはせず もっぱらオスの運んだ獲物をちぎって雛に与える
巣の周辺を見張るのもオスの役目
巣はほとんどがアカマツ林やスギ林の大木にかけるが 周囲に数百m以上取り囲む森が無いと安心して繁殖できない 巣の大きさは外形70㎝ほどで巨大だ

採食は鳥類が多いがネズミやウサギも捕る
雌雄ほぼ同色 大きさオス50cm メス56cm

鷹ひとつ見つけてうれし伊良湖岬(芭蕉)