トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アカゲラ

2019-02-13 | 野鳥


アカゲラはキツツキの仲間
キツツキは「木をつつく」の意味でこの仲間の総称 キツツキとつく種名はなく、基本的には「~ケラ」と言う
ケラは「てらつつき」「けらつつき」の略だが、ドラミングの音からとか「ケラ(虫)」を捕食するからとかの説がある
アカゲラは赤白黒の配色の美しい鳥 時折は見かける鳥だが見た見たと満足させられる鳥だ

本州以北に留鳥としている
平地から山地の林にいる
採餌は主に木の幹で行い、こんちゅうるいを好んで食べ 秋冬には木の実も食べる

木によく縦に止まるが、前後2本づつの足指と鋭い爪 硬い尾羽で体を支えている
枯れ木などを突いて音を出す「ドラミング」を良く行う
つがい相手の募集や縄張り宣言、果ては近距離のコミュニケーションにも使われる

雌雄はほぼ同色
オスは後頭部に赤色があり メスにはない
大きさ24cm

クロトン

2019-02-12 | 樹木 草花


クロトンはトウダイグサ科の熱帯性の常緑低木 10cm~150cm程の大きさ
マレー半島 西太平洋諸島原産で、明治の中頃に渡来した

葉が多彩な色や形を持つ美しい観葉植物
数百種の品種があり、広葉系 長葉系 細葉系 ほこ葉系 らせん葉系その他色々に分類されていて、中に今回アップした飛葉系と言う品種がある

変わった葉で、葉の裏側の上の方から葉柄のようなものが出て、 その先に葉が付いている
金魚椿の梵天葉のようだ
和名は変葉木というが、名の通りでユニークな植物だ

キンギョツバキ

2019-02-11 | 樹木 草花


ヤブツバキにそっくりな花と葉のツバキで、葉が3種類あるものがある
普通の葉と 1)葉の先端が幾つかに分かれている金魚の尾ひれの様な葉 (左上の大きな葉)
2)葉脈が葉の裏から伸びた感じでもう一つの葉を付けるもの (1)の下の葉)
1)を金魚葉椿(金魚椿) 2)を梵天椿(梵天)と呼んでいる
いずれも園芸品種として販売もされている

出来た理由ははっきりしないが、突然変異のものを固定化し増やしたとか 椿は枝変わりのものが出来やすい性質がありそれを増やしたとか諸説ある

花は中輪でヤブツバキより色が少し薄い感じがする
3~4月に咲く

トベラの実

2019-02-10 | 樹木 草花


トベラは枝や葉に臭気があり、鬼除けに効果があると言うことで、節分の時に枝を扉に刺して疫鬼を追い払う風習から、「扉の木」「扉」からトベラの名になった

トベラ科の常緑小高木又は低木 普通3m程だが時には8mにもなる
枝や葉 根には臭気がある
葉はヤギの飼料になると言う

花は雌雄別株で4~6月に咲く
本年枝の先に集散花序を出し、2cm程の香りのよい白い花を多数つける

果実は蒴果 1cmほどの球形で11月頃に灰褐色に熟すと3裂して、粘った赤い種子を10個ほども出す
種子が下向きでも落ちないのは粘液質にまみれているから
美味しそうな赤い実なのでヒヨドリなどが食べるが、柔らかく消化可能なのは種子の表面の赤い仮種皮のみで、栄養価はほとんど無いと言う 鳥もまんまと騙される

啓翁桜

2019-02-09 | 樹木 草花


啓翁桜が一輪咲いた
啓翁桜は早春の桜だが、それにしても早い開花だ 気候が温かかったせいかも・・

カラミザクラ(別名シナミザクラ)を台木にコヒガンを枝変わりとして誕生させたサクラで 作った人の名前の啓太郎から啓翁桜と名付けられた
その後東海地方の業者が、実生から選抜して「東海桜」「敬翁桜」「岳南桜」の名で販売したため混乱が起きていると言う

促成栽培に向く為、出荷量が一番多い山形県などで、早春の切り花として生産されている
切り花として市販されているものは、ほとんどが東海桜だと言う
花は薄紅色の小輪 厚みのある色で、上向きの枝に多数付く

オニグルミの冬芽と葉痕

2019-02-08 | 樹木 草花


冬の植物を見る楽しみの一つは、冬芽と葉痕 面白い形のものがある
オニグルミの葉痕(葉の落ちた痕)は、よく羊顔と言われる
葉痕の中に3か所の斑が見えるが、維管束痕と言う 養分や水分の通り道だったところ

先端は冬芽で頂芽 オニグルミでは葉の芽
芽鱗に包まれていないので裸芽と言う 外側の葉が芽鱗の役目をして寒さから守っている

オニグルミ:
クルミ科の落葉広葉樹 10m程になる
花は雌雄同株で、5~6月に咲く
雌花序は新枝の先に直立し、雄花序は前年枝の葉腋から垂れ下がる

実は核果状の堅果で、樹上の若い実は緑色の厚い皮に包まれ房なりに垂れる
熟して地面に落ちると、皮は腐って剥がれ中からかたい殻が出てくる
殻は堅くて容易に割れない
リスとアカネズミがこの殻を割って食べることが出来て、貯蔵用に埋められて食べ残した実から芽が出る
実は更に砕いてゴムに混ぜて、スタッドレスタイヤに使われている

甲斐駒ヶ岳

2019-02-07 | 旅行


甲府の先へ行ったら、懐かしい甲斐駒ヶ岳が綺麗な姿を現した
標高2967mの名峰

「日本百名山」の作者がその中で
日本アルプスで一番代表的なピラミッドは、と問われたら、真っ先にこの駒ケ岳をあげよう
日本アルプスで一番奇麗な頂上は、と聞かれてもやはり甲斐駒ケ岳をあげよう
と賛辞している

昔々登ったが、どこからどう登ったか、クサリ場やハシゴが有って一日がかりで小屋までたどり着き随分辛かった記憶がある
頂上には祠があった 今にして思えば信仰の山なのだろう

ウスバフユシャク♀

2019-02-06 | 虫類


この冬はフユシャクの仲間のメスに3度も出会った
翅が少しあるもの かなり長いもの そして今回翅が全く見えないものの3種
3度目に出会ったのはウスバフユシャクのメスと思うがどうだろう

フユシャクは冬に活動する蛾でシャクガの仲間
ほとんどの昆虫は冬には動きが不活発になるのに、冬にだけ現れて繁殖を行う変わり者
メスは翅が退化していて飛べない
ただ翅が無いので同定が難しい
フェロモンを出してオスを呼び交尾する
オスもメスも成虫になってからは、餌をとらない

活動期間は11月~3月 この間に交尾産卵する
卵は3~4月に孵化 幼虫は緑色の尺取り虫 15日くらいで土中に潜り蛹になる

冬に成虫になると言う生き方は、この時期には外敵が少ないためこのように進化したのではないかと推測されている

マエアカスカシノメイガ

2019-02-05 | 虫類


割合暖かい日ではあったが、冬の真っ最中に蛾が道の上にへばりついていた

マエアカスカシノメイガと言う蛾
翅の全縁が赤茶色で鱗粉が少ないため透けた感じに見える

幼虫は緑色で艶のあるイモムシで、葉を巻いて中で繭を作り蛹になる
食草はキンモクセイやネズミモチ

成虫で越冬し4~10月に見られる
花の蜜が好物
大きさは2cm程だった

アサギマダラ幼虫

2019-02-04 | 虫類


キジョランの葉裏にアサギマダラの幼虫が居た

アサギマダラは幼虫で越冬する
4月から5月にかけて蛹になり、成虫は5月の半ば過ぎから見られる

幼虫は黒色の地色に、黄色の大型の斑紋と青白色の小斑紋がありとても色鮮やか
大きさは4cm程有った
食草はキジョラン イケマ オオカモメヅルなどガガイモ科

成虫(8月のもの)
成虫は春には北方に移動し、夏には山地の樹林に滞在・発生し頂上付近へ集まり 秋には南下する
2000km以上を飛んだ記録もある
各地でマーキング調査が行われている

クロツラヘラサギ

2019-02-03 | 野鳥


今日は節分 季節を分けるで冬は今日まで
昔はどこの家からも、鬼は外福は内の声が聞こえたものだが、最近はさっぱり聞いたことがない

クロツラヘラサギが先月半ばころにやって来た
顔の前面が黒いヘラサギ類
サギと名が付いているが、トキの仲間(トキ科)
世界的な希少種で、日本版レッドリスト絶滅危惧ⅠA類

冬鳥又は旅鳥
日本では毎年やって来ていて 九州以南に多い
都心の公園では珍しく最近は時折見られる

水田 湿地 干潟などに居る
浅瀬に嘴を少し入れ、左右に振りながら歩き回り触れた魚などを捕らえて食べる

雌雄同色
体が白くシラサギ類に似ている 飛ぶ時はサギ類とは違い頸を伸ばして飛ぶ
大きさは74cm

コゲラ

2019-02-02 | 野鳥


オスのコゲラは左右の後頭部に赤い斑がある
野外ではほとんど見られないのだが、バッチリと見ることが出来た

留鳥
本来は山地性の鳥であったが、最近は市街地に留鳥として生活している
非繁殖期にはカラ類と混軍でで居ることもある
一定の区域内を飛び回りクモ類や昆虫類 時にはマユミの実やサクラの蜜を吸ったりもする

雌雄ほぼ同色
オスの後頭部左右には数枚の小さな赤色羽がある
大きさ15cm ほぼスズメ大

アリスイ

2019-02-01 | 野鳥


キツツキの仲間ではあるが、横枝に止まり木の幹を叩く事もなく渡りをする異色の存在

北海道と東北北部では繁殖しており夏鳥
それ以南では旅鳥か冬鳥

繁殖期以外では一羽で生活しており、農耕地 河原 公園などでも見られる
長い舌を使って地上や朽ち木などでアリ類を好んで食べる

雌雄同色 褐色と黒 灰色の複雑な斑紋がある
頭央線から背中央と肩羽に黒線がある
大きさは18cm