サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

WHATEVER WILL BE,WILL BE/The Cheserasera

2015-10-10 | アルバム感想








予定時刻は過ぎた
まだ来ないのあなた
期待したって独り
ファストフードの塩気だけ
持ち帰ってなにが
満たされたんだっけ (カゲロウ)










個人的に宍戸翼くんのルックス、佇まい、笑顔が好きで・・・
なんて書くとまるでバンギャみたいな印象を皆さんに植え付けると思うんですけど(笑
でもなんか、本当に自分がもし女だったら間違いなく惚れてるルックスと立ち振る舞いだと思うんですよ
別に話したこともないんですけど、でも凄く爽やかで、爽やかなのにやたら男らしくて、声は野太い声を出して、
体型はスラッとしていて、全体的に無駄がないっていうか、凄く理想だなっていうか、単純に“美しい人”って事なんですよね。
それは見た目だけの話ではなく、彼の対談記事から受ける尊敬する先輩に対する愛情や誠実さ等
体型もスラッとしてりゃあ、姿勢もまたシャキッとしていて、こりゃまたえらい男前な江戸っ子バンドマンが出て来た・・・って思ってたら
実は千葉県出身だったのね、っていう(笑 「東京タワー」の歌詞から考えて普通に東京生まれだと思ってました。
まあ、船橋とかそっち方面ならば、ああいうセンスが生まれるのも納得ですね。
ちなみに、個人的に男性で好きなルックスってTHE BOOMの宮沢和史さんとかなんですが
ケセラセラの宍戸翼くんも、内面の美しさがそのまま外見にも出ているような感覚がありますね。
ま、先述のように別に話したとか、勿論知り合いとかじゃ全然ないんですけどね(笑


でもなんか、声に関してはちょろっと触れましたが、ガレージロックとかメロディックパンクの方が似合いそうな野太い声してるんですよね
ケセラセラはジャンル的には純正のギターロック、それも文学性の高いロックだと思ってますが
その声質は凄く灰汁が強いというか、あんまりギターロックに似合ってるという感じではない
でも、そんな声で物語性の強い美メロを歌われると、不思議と「格好良いな。」って素直に思える節もあったりして
そこがケセラセラの面白い部分だなあ、とか思います。このアルバムは疾走感のあるギターロック中心ですけど、
もっと暴力的な表現や或いはロカビリー等灰汁が強い声ならではの新機軸も描いたら面白そうで、
そのありあまるポテンシャルにワクワク出来る素養を十二分に感じる事の出来るアルバムに仕上がってると思います。
仕上がってると思います。っちゅうか、もうこれ出たの今年の1月なんですけどね(笑
リリースツアー観たかったなあ。



さよなら光
待つ人もなく 過ぎていく
大きな風が 吹き抜けていく

それでも花は
季節ごとに生まれ変わる
君や僕と
ここでいつも (さよなら光)



それにしても、まだ新人のポジションなのにやたら楽曲のクオリティが高いんですよね
「さよなら光」なんかはとびっきりの美メロにあの声が乗って渋い格好良さを出しながらもポップな疾走感もあって・・・
というケセラセラの良い部分が出まくっているような名曲に仕上がってますね
ちょっと聴いてて元気が出るフレーズも、そこに付随する寂しさも、
情景描写がふんだんに盛り込まれた説得力を含んだ歌詞全体も、
基本的にこういう方向性の曲が詰め込まれたアルバムなんですけど
そんな中で最も彼らを象徴しているかのような曲がこの曲なんじゃないか・・・なんて風に思います
ケセラセラの歌詞は、ビックリするほどにメッセージ性とかポジティビティ、ネガティビティとかからかけ離れていて
まるでその日の出来ごとだったり、情景そのものを丸ごとカットしたような良い意味で聴き手と距離感のある楽曲観でもって聴かせてくれるんですよね
一応曲によって前向きかそうじゃないかとかは分けられるんですけど、どれも情景描写的な雰囲気が強くて
その意味じゃ確かに初期ランクヘッドの楽曲観をあのまま更に突き詰めたバンドなのかなあ・・・なんて風には感じますね。

一曲目の「FLOWER」から、マイナー調の、別れを綴った、しゃがれ声に近いくらい渋い声の(笑
若手らしからぬいぶし銀のロックナンバーで来るところなんか最高ですね
この曲はどっちかと言えば、異質な感じもしますけど
初っ端のパンチとしてはかなり成功していると思う
そこからはライブ映えしそうなアップテンポのナンバーが続くんですけど、
そのどれもが美メロかつ疾走感もあって聴いてて気持ち良いんですよね
ただ、この野太い声だったらきっとバラードを歌っても似合うと思うのでそういう点もこれから期待したいですね

インストを挟む、ある種レコード的な構成も好きで是非アナログでも出して欲しいな、と(おねだり
そこからも名曲連発で孤独を歌った「カゲロウ」、そしてメロディと言葉のハメ方が抜群に良い「No.8」も今作でお気に入りのナンバー
しっかりと練り込まれたメロディに、ちょっと切なくなるサビのラストも実に粋でこの曲もケセラセラの良い部分がいっぱい出てると思います
ドラマティックでストレートに胸を打つメロディ、そして感傷的な作中観で仕上げられたこういう曲はケセラセラの武器になっていくと思います
そして盛り上がる「消えないロンリ―」から、今作で唯一スロウテンポの「コーヒー」の流れもイイですね
こういう「コーヒー」みたいな、本当に詩的で素敵な日常の一コマをカットしてそのままアウトプットしたような、
ブルースにも近いナンバーもこれからもっと増やして欲しいしこの声なら似合うんじゃないか・・・と個人的には思います
疾走感の強いギターロック中心ですが、声がギターロックに最適って形の爽やかな声ではなく
しゃがれ声に近い感じの声なんで、そこが個性的で面白い部分だし、元々が格好良い分逆に美しくキマっているような感覚もあり、
尚且つ美メロの曲が多いのでストレートに作中観に浸れるようなロック・アルバムに仕上がってると思います
そのギャップと、日常をカットしたような楽曲観と、そして全体的に盛り込まれた“切なさ”を是非楽しんで欲しい傑作ですね。
そして、先述のようにこのポテンシャルがあればもっともっとワクワクするようなロックアルバムが作れる。
そう期待させるアルバムでもありました。




見えない どしゃ降りの雨
流された小さなプライドを叫べ
忘れるくらいなら
抱え込んで
くたばっても構わない (東京タワー)


走れ 孤独を抱きしめて
今弱さも夜もすべて 超えてゆく (同上)



色々好きな曲を書きましたが、一番好きなのはリードトラックでもあるこの「東京タワー」です
この曲は正直直近で・・・ツイッターでも書きましたが相当歌詞の内容に励まされてました
こういうがむしゃらに足掻いてかじりついてまでも何かを掴もうとする
そういう作中観の曲がなんだか最近は欠けているように思うのです
でも、ランクヘッド、NICO Touches the Walls、そしてこのThe Cheseraseraの最近の新譜のお陰で
その不満も大分満たされた気がしますし、(俺にとっては)本当に必要だと思えるバンド達だなー。って感じたのです
その出来ごとの象徴的な楽曲の内の一つがこの曲でした。

不安や寂しさを感じた時に、クソみたいに馴れ合いを求めるんじゃなくて
孤独を抱きしめてまでも「自分らしさ」を貫こう、
むしろこの孤独を大事にしてあげよう。
そう背中を押してもらえる楽曲ですし、
「煌びやかな世界」を傍目から見て「チクショウ」ってなってる心情や立ち位置をさり気なく描いている
情景描写のレベルの高さにも是非注目して欲しいケセラセラの決定打となっている名曲だと思いました。
またこの曲に於ける宍戸くんのボーカルも渋くて格好良くて最高なんですよね
話をしてるかのようなBメロも、
そこから一転してがむしゃらに足掻くサビもどっちも好きですね
極めつけは情景描写的なAメロを最後にぼそっと歌って終わる粋な構成がとても素晴らしく、
正に完璧にも近いんじゃないか・・・とか思えるキラーチューンに仕上がっております
この曲は動画サイトとかで聴くのではなく、是非音源で歌詞カードを読みながら聴いて味わって欲しいです。
個人的には「夜の気取った街」って表現がめちゃくちゃ好きです(笑 













宍戸翼くんからは「美しさ」と「誠実さ」を感じますし、
その割に野太い感じの声、そしてストレートな美メロを紡ぐ曲調がとても魅力的で最近よく聴いているバンド、ですね。
個人的に宮沢和史さんと同じくらい(自分的に)理想のルックスなんで写真等を観るのもすっごい楽しみなんですよね(笑
11月にはニューミニアルバム、そしてライブツアーも開催されるのでそちらもとても楽しみですし、期待してます。
特にライブは未見なのでいち早く、っていうか今すぐ観たいですねえ。やはり、バンドはライブですよ。