サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

奥田民生「2015年ツアー秋コレ」@市原市市民会館 15.10.23

2015-10-24 | LIVE
                                     
昨日は奥田民生のライブを観に・・・市民会館に行って来ました。








自分の住んでいる市の、市民会館に行くのは実に13年ぶりの事でした
そして電車を使わず自転車でサッと行ってサッと帰って来るライブを経験したのもその時ぶりでした
ちなみに13年前にここで観たのは東京スカパラダイスオーケストラでした・・・って事で色々感慨深い公演でしたね
そもそも何故自転車で20分程度の場所にあるコンサートホールに13年も行かなかったのか、というと
まあタイミングだとか観たい人が来ても中々観れない都合があったりとか、、、
その頃はまだ学生だったので、
未だにこの場所でライブを観て楽しめる
学生の時みたいに夢中になって自分の市のライブホールでライブを観れている事実が凄く感慨深かったんですよね
この13年間様々な事を経験して、あの頃とはちょっと違う自分にもなってしまったけれど、
でも変わらずに自分の街でライブを観て興奮している自分だって未だに居て、
根本的な部分は全然変わってないのを確認出来てそれもすっごく嬉しかった一夜でした
とても思い出深い、学生の頃のドキドキが詰まったある種横浜アリーナと並んで原点的な場所だったので
また再びここに戻って、帰って来る事が出来て本当に良かったです。ツアー初日で来てくれた民生さんに感謝、ですね。

奥田民生さんのライブを観るのは実は初めてだったんですが
スーッと出て来て、いきなりピークを刻んでお客さんを満足させてしまう
ナチュラルボーンロック職人っぷりが終始凄かったですね
バンドも長年一緒に演奏されてるだけあって呼吸も一体感も流石のレベル(段階)でした
なんか傍目から観ていると、本当に息をするように気持ちの良いロックミュージックを奏でられる印象なんですよね
そういう表現が合っているのかは分かりませんが、兎角外さない、どの曲もしっかりおいしい(ロックの旨味たっぷり)っていう、
これは観といて良かったな・・・と思える盤石のツアー初日だったと思います
音源でもよく声が出てますが生の伸びはそれ以上でしたね~
学生の頃にきちんと戻れるロックンロールでした
そして、きちんと「毎日を楽しもう」と最後には思える素晴らしい効能が伴っていたライブだった事も付け加えておきます。
民生さん、バンドメンバーの皆さん、スタッフの皆さん、ホールスタッフ、そして満員のお客さん達に感謝です。













13年ぶり、とはいうものの
この辺は土地勘があるので迷わずあっさり到着
うーんやっぱり自分の市でライブが観れるっていいね!ってニンマリしつつ
スカパラ以来に観に行った市原市市民会館(“市”が多いね)は記憶の中以上に広くて
そして音響も演出も冴えている素敵なホールでありました もっとここで自分の好きなバンド観たいくらいに。
千葉LOOKと同じく初日によく利用されるホールですが、民生さん曰く「前日にゲネプロ込みで利用すると安くなる」
「泊まり込みで練習出来る」っていう事実が明かされて衝撃、かつ民生さんが絶賛してくれた事が何だか誇らしかったですね(笑
正直あの頃よりも市民意識強いのかもしれません、自分。

もう一曲目の「解体ショー」の時点で声の具合がバッチリ、
生で聴くとつくづく「良い声だなあ・・・」って惚れ惚れしてしまいました
まあ自分はこれが民生さん初参加なんで普段と比べてどう、って書き方は出来ないんですけど
それでも普通に「ああ、いいなあ・・・」って気持ちで聴き入っていました
続く「フリー」はオルタナティブなロック・サウンドがめちゃくちゃ格好良くて早くもピークを刻んでいた、
っていうかある種“当たり前のように格好良い”その佇まいと演奏こそ民生さんがレジェンド扱いされる所以なのかな、って思いました
「ライオンはトラより美しい」と序盤は勢いのあるロックチューンが多く兎角満足


「ごぶさたしております。」
という挨拶のあと、ちょっと長く「市原と市川が紛らわしい。」という趣旨の話をされてました(笑
民生さんも言ってましたが今回のツアーでは両方組み込まれてる為余計に紛らわしかったそうです
「市原市」と「市川市」、確かに昔慣れてない時は自分も紛らわしかったなあ・・・と思いだしつつ、
「マツタケ子」という(松たか子のイントネーションで)デカいマツタケの人形を秋ツアーに合わせて作っていたり
その辺も気合入っていて、またライブ始まりの時にはツアータイトルに合わせて秋のファッションショー的な軽い演出があったりして(笑
ことMCに関しても面白くユニークなライブでありましたね
地元トークは盛り上がりますよね。上手い。

「E」「チューイチューイトレイン」(←このタイトル・・・)と畳み掛け、
とてもご機嫌なテンションでダウンタウンブギウギバンドの「スモーキン・ブギ」と
流石の横綱相撲っぷりを見せつけロックショーは展開されて行きました
カバー曲の歌いこなしっぷりは相当男らしくて格好良くて、
長年カバーしている曲だけの事はありましたね

その民生さんの“ワイルドさ”はその後も継続して響いてました
「まんをじして」では張り詰めた演奏も気持ちが良いロックモードを展開
普段のしゃべりはひょうひょうとして掴みどころがないんですけど、ふとした時に垣間見せる男らしさ、ワイルドさがカッコイイ。
そういう緩急に関しても冴えている公演だったな~、と今振り返って思います。
かと思えば「音のない音」ではきれいなアンサンブルで美メロを歌いこなす~と振り幅も広くこの辺もまた満足。


個人的に、「comp」ってアルバムが凄く好きで
あのアルバムのささくれだった音像がかなりツボなんですけど
そこから「海の中へ」「ギブミークッキー」と2曲も演奏してくれたのは正直堪らなかったです
しかもどっちも演奏のクオリティが高くて・・・!!
「海の中へ」はもうあのメロディラインと儚い歌詞の時点で相当感情移入して聴いてました
歌の強弱、メリハリも上手い具合に付いていてプロフェッショナルっぷりを堪能
情景が真っ直ぐに浮かぶような作中観に胸を打たれながら聴いてました。
本当名曲や・・・
「ギブミークッキー」の方はバッキバキのロックンロール、
怒りを露わにしてるかのように大声を出しつつサビでスカして見せる“大人の格好良さ”を演出
その盤石のアンサンブルとシャウトのカッコ良さは正にロックスター然としていてすっかり夢中になってました
その間にあった「へへへイ」もバシッと決まってたし、「息するように」のミュージックラバー的なフレーズも心に残った


踊るようにギターソロを弾き倒す姿がめちゃくちゃ格好良かった勢いのある「イナビカリ」
この曲では途中ブレイクで「市原ー!!」って思いっ切り叫んでくれたのが兎に角嬉しくてめちゃくちゃ興奮してしまいました
やっぱり、何だかんだいって地元好きな人間なんだなあ俺・・・って思ったし、
地元でライブを観て地元の市名を叫ばれるのがこんなに気持ちいいなんて!って素直に思いました
だから、もし地元でライブに使われる類のホールがあって、好きなバンドマン、ミュージシャンが来たならば
迷わずチケット取って行った方がいいですよ。って思いました。特に地元が嫌いじゃない人なら尚更。

「無限の風」「フロンティアのパイオニア」と民生流の“自由さ”が際立ったロックンロールを奏で
特に後者は気の向くままに、思うがままに一人で自分の道を往く~様子が伝わって来る作中観に聴き惚れてました
この方の生き様も改めて、リスペクト、尊いと思うに値する生き様だなあ。って素直に思いつつ(鮮烈に感じるのではなく、あくまで素直に)
近年の代表曲の一つ、「最強のこれから」ではうって変わって力強い歌声を響かせる骨太なロックサウンドを展開
こうやって振り返ってみると構成に関しても緩急がしっかり付いてて良かったんだなあ・・・としみじみ
そしてこの曲の「これから」を素敵に、美しく生きようとする姿勢は本当素晴らしく映りました。
続く本編最後の「風は西から」の“無理のない前向き”さも相乗効果になって
とても今現在の心境にプラスに働くような、
「これまで」と「これから」は全く別モノなんだよ。って事を何も説明せずに語りかけてくれるような
そういう大人の男の抱擁感がホントにカッコよくて気持ち助けられて、メロディも素朴でいいなあ、って思えて・・・。
本当に最高の締めだったと思うし、近年の曲でここまでピーク感を刻める現役っぷりも凄いなと思いました
なんせ近年の曲中心であれだけ盛り上がる、今現在の民生さんできっちり勝負して勝っている姿が本当に格好良いな、と。

元々奥田民生さんのライブの評判の良さは度々目にしてましたけど、
そんな期待値以上のパワーと格好良さを存分に、しかも自分の住んでいる街で味わえてホントに至高の一夜でしたね
「楽しんで行こうぜ」そんなポジティブなメッセージがなんの壁もなくきちんと伝わる
そんな民生さんの存在とテクニックにひたすら魅了された2時間でした。
「ありがとう市原!!」
最後の曲ではそんな風な言葉を演奏中に叫んでましたが
むしろこちらこそわざわざ市原に、しかも大事な初日に来て最高なライブをしてくれた事に「ありがとう」ですよ。
繰り返しますが、本当学生の頃に戻れるような、夢中になれるロックンロールでした。ありがとうございました!!










1.解体ショー
2.フリー
3.ライオンはトラより美しい
4.E
5.チューイチューイトレイン
6.スモーキン・ブギ
7.まんをじして
8.音のない音
9.海の中へ
10.フリーザー
11.息するように
12.へへへイ
13.ギブミークッキー
14.イナビカリ
15.無限の風
16.フロンティアのパイオニア
17.最強のこれから
18.風は西から

19.わかります
20.御免ライダー












演出面では最後の「風は西から」の時に銀紙がパーン!と客席に向かって放たれる演出だったり、
度々のスモークや豪華な光の演出の数々に久々に“コンサート感”を受けれてとても良かったです
自分の住んでる街であんなに良いライブを極上の演出で観れただけで幸せでした
アンコールの2曲もしっかりと盛り上がって、
特に最後の「御免ライダー」は20曲目なのに本当よく声が出ててこれまた流石だな、って思いました

正直、色々なバンドマン、ミュージシャンが民生氏に憧れるのも生で観てみて「よく分かるなあ」と感じました
ああいうナチュラルボーン歌うたい、ナチュラルボーンロッカー的な雰囲気を持つバンドマンは他にはいないですからね
ひょうひょうとしていて、トークは自然体なんだけど、パッとロックモードにサッと行き来出来てしまう
あのセンスは憧れられるのも当然だなあ・・・って思えて改めて参加して良かったと今思います。
帰りも自転車でちょいと帰れる喜びがあったし何から何まで最高でしたね(笑
そして民生さんの書くメロディラインはよく耳に残るな、と。今も頭の中で鳴ってるし。

頑張って、時に休んで、でもまた頑張って、「これから」を楽しんで行きたいな、と今素直に思えてます。本当に感謝。


市原市市民会館も記憶の中以上に良かったですし、
市民なのでアクセスに関してはベストでしかないので(笑
また機会があったら今度は13年ぶりとか超久々にならずに訪れたいですね。
つくづく、思い出のホールで記憶に残る公演を観れて良かった。素敵な夜でした。