サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

起死快晴先生「イロイロしたいの」は逆に男がヒロインだった快楽天 2015年12月号 感想

2015-10-31 | 快楽天








12月号ですってよ
例年なら「もう?」って云う所なんでしょうけど
今年はねえ、私生活であまりに苦い出来事が多すぎたんで
「もう?」っていうよりかは「やっと今年も終わるのか・・・」って感覚なんですよね実際。
裏を返せばそのちょっと前が(今と比べれば)上手く行っていた、って事なんでしょうけど
多分今年は人生でもワーストクラスに入るくらい散々な年だったんじゃないですかね
まあ相変わらず娯楽関係で言えば充実はしてたんですが・・・。
まあちょっと上手く行かない事が多すぎて
舵の取り方も下手で
自分自身が間違えた、そして失敗してしまった、かといって有意義な経験だったのかも現時点では分からない
それを上向きに持って行けるのはあくまでこれからの自分自身でしかないですから、頑張るしかないんですけどね
今年は思ってた以上に自分が残念かつ脆弱なメンタルの持ち主なんだと自覚せざるを得ない年でしたね。

ただ、こんなこと書いてると虚無とか何もない~みたいなネガティブな印象に捉われがちですけど
決して「何もない」ってほど無収穫だった訳でもなく、ちゃんと自分の手で掴み取れた良い事だったり自信もゼロではなかったんで
結局は「それ」を信じて頑張り続けるしか手段はない気がします 勿論その頑張り方の是非も考慮しつつ。
振り返ってみれば、「自分がやって来た事が全部無意味で無価値だった」って事はないんですよね
頑張ったら頑張った分だけ、時に得る事が出来たものや嬉しかった出来事だってあったはず
そこを完全に無視してネガティブに堕ちていくのも自分自身に失礼ですし、
消極的になって守りに入って行く“都合の良い言い訳”な気がする
もっとよりよい「生き方」「考え方」を模索中の毎日です。









カイカンスイッチ/宵野コタロー

なんか凄く女流作家っぽいお話だ・・・
って宵野コタローさんは女流作家でしたね(笑
先輩の気丈に見えてふと垣間見せるか弱さにドキドキさせてもらいました
基本的にはリードしてんだけど、時折「可愛いなあ」って部分が出て来る塩梅が良かった。
にしても相変わらず宵野さんの描くボディは写実的な食べごろ感があってイイですな。



私浮気してました/santa

浮気ってレベルじゃねえ・・・(笑
何十股かけてんだよ、って悪女っぷりでしたが
それでもいいように責められる様は可愛らしくもあり
まあ手玉にされちゃうよなあ、って魅力は感じられたんで中々憎めないですね
教師の心酔っぷりも興奮を手伝ってくれてとても良かったと思います
そしてセリフと被せてきた扉絵の演出もまたお洒落でイイ。

後この方、女性のイキ顔を描くのが上手いですね。「痛さ」も伝わって来て素晴らしいです。



イロイロしたいの/起死快晴

起死快晴さんは本当にちょいちょい個人的にツボな作品を仕上げられますね
今作の何が良いかって、一見快楽主義の作品に思えて最後は純愛風味・・・
それも一見強面の男子のがいじらしくて可愛い、っていう
むしろヨシキくんのがヒロインなのでは?とか思えるオチになっていたのがとっても面白かったです(笑
あんないかにもヤバい事やってそうなお顔で、もっとイチャイチャしたい恋愛体質って堪らないですね
途中まで興奮優先の作風だったのにも関わらず、最後には爽やかな気分になっている、、、という
起死快晴さんのマジックが光っている胸キュン必至の傑作でした
しかもちゃんと優しいし、
一緒にヨシキくんのコートに入るシーンなんかは純愛ものの旨味たっぷりでとてもよろしかったです
ある意味連載にも出来そうなくらいヨシキくんのキャラが立ってて素晴らしいなあ・・・と素直に思いました。
なんか、なんだか、読み終わった後に「上手く行って欲しいなあ」って思っちゃう辺りが流石ですよね(笑

でもナチュラルに官能的でナチュラルに可愛い菜々美ちゃんも良かったですね
途中までエロティックな表情、目配せ、仕草でヨシキくんと読者を手玉に取ったと思ったら
ラストで小動物みたいに可愛らしく守ってあげたい雰囲気を醸し出す、っていう・・・
ある意味ズルいんですけど(笑
でもなんか、あんな可愛い笑顔見せられたらそりゃ堪んない
夢中になってしまうよな。って気もする しかも作為的でもないしね。
エロティックにヨシキくんのものをむさぼり、官能に溺れていく菜々美ちゃんはとってもスケベで素晴らしかったんですが
そんな中でも9ページ目2コマ目のような天然的で無垢な表情を見せられる辺り尚可愛くて素敵だなあ、と
あらゆる意味で“天然”を感じさせる無防備さとそれが醸し出す「だからこその可愛さ」が個人的にツボだったんでしょうね
「最初に見つけてくれてありがと ヨシキ君でよかった」なんて言われたら、男としては燃えちゃいますよねえ・・・笑
乱れている時の表情も見事で、起死快晴さんの“純ヒロイン”の威力の高さを改めて提示した逸品に仕上がってると思います。

しかし、何度読んでもラストページの甘酸っぱさは絶妙!



腐ってもオタじょし/齊藤山城守之彦

所謂“腐女子”ものの成年漫画って意外と好きですよ
なんかこう、薔薇ばかり夢中になってる女の子が男に夢中になってドキドキしてるのもまた可愛くて燃えるじゃないですか(笑
それもまた「ギャップ」の一種っていうか・・・冒頭の涙目で高圧的な感じもとてもよろしいですね
そして薔薇本を見られた時のリアクションもまたコミカルで面白かったです
案外利己的な思考だったのは正直笑いましたけど(笑
男のものを生で初めて見て、
そこから興奮→正気に戻る→興奮のジェットコースター的展開もメリハリと振り切れ感があって良かったと思います

薔薇ばっかに陶酔してると思いきや、意外とエッチな事に興味があったりドキドキしている様は
とっても宜しかったですし上手い具合に興奮出来ましたし可愛くもあってとても良かった
性格が微妙にツンデレっぽいのも感情移入を手伝ってくれましたかね
意外と女らしいグラマラスなボディや、
行為が終わった後の満足気な表情等ツボなポイントも多くて
後半はコミカルというより普通に出会いから始まる純愛ものとして読み切れたのも良かったですね
お世話になれたし、まあこれはこれで正常っちゃあ正常に戻れたんじゃないですかね(笑
でもなんか薔薇に心酔してんのもあれはあれで可愛いっていうか・・・笑
その後のセックス三昧な性生活の描写含めて初登場の割にインパクトも可愛さも残す事が出来たんじゃないでしょうか(少なくとも俺の中では)
正直予想以上に良かったですね あと最後の「はふー」って言葉が個人的に大好きなんでそこも大きかったです
あれは男が言うと激寒でキモいけど、女性が言うともんのすごく可愛くて興奮するっていう・・・笑

なんか無性に好みな作品です。



淫性遺伝子/SAVAN

前々から感じてたんですが、この方の絵柄って可愛くて個性あってイイですよね
顔が丸っこいのが特に可愛いというか
しかも今回は太ったおっさんに手篭めにされるお話って事でお世話になれる度合いも相当高めでございました
具体的に書くと、今月号を買ってまず真っ先にお世話になった挙句、ちょっと時間を置いてまたお世話になったくらいに・・・・
ってこんな事をわざわざ書く必要は、、、あるか。威力を知らせるのに役立つので許して下さい(笑
まああくまで個人的なものですが。

更に褐色っ子っていうチョイスもいいですね
moggさんの「ガールズ・トーク」、江口ジョーズさんの「ぷらしーぼ」といい快楽天の褐色っ子は打率高し。
“快楽への興味”に負けて溺れていく様も興奮必至でしたし、序盤の相様が「気高い少女とクズ男」って風だった分
それが逆転してどんどんクズ男が強気になって自身のものでアカネちゃんを蹂躙していく・・・って様も
展開にメリハリとギャップがあってよろしかったですし構成的にも優れている作品だと言えます
ろくでもない男に性的蹂躙を受けて堕ちていく“堕落欲求”を満たす秀作でしたね

また、唇の描き方がとってもエロティックであったり
涙目の使い方も上手かったり、
適度に大きくて柔らか味のあるおっぱい、
最終的には母親と同じ事をやられているカット等
作画/演出的にも充実していてまた一歩SAVANさんの良さが高まった感覚も受ける一作でした
最後には快楽に流され、大量の精液を注入されている様も最高に興奮を煽ってくれて素晴らしかったです
また、ものを擦りつけられて完全に慰み者と化している姿にも(下半身的に)グッと来るっていうか・・・。
15ページ目のラストのコマね。紅潮した表情も、堕ちていく様も両方美しい。完全に興奮に振り切った素敵な一作でした。

にしてもアカネちゃんはナチュラルに美人さんやね。だからこそ燃えるのかも(笑



悪いセンパイ/雛原えみ

オトナな作風ですね
オトナっていうのは官能的な意味合いでなく
酸いも甘いも経験したオトナ風っていうか・・・。
正直な話、傷心状態の時に読んだからちょっと泣きそうになりました(笑
社会人は、そりゃ辛いよな。だから寄り掛かる隙間が必要なんだ。っていう話。

「おべっかばっか言う子は嫌いだな」ってセリフも頷ける。



後輩(強)/Beなんとか

Beなんとかさんはキャラクターメイキングが非常に上手い印象ですね
毎回“どこか奇妙で、でも何気にいとおしい”ってキャラが多くて
単行本が出たら買っちゃいそうなテンションです
こんな娘がいたら楽しいに決まってる・・・!と思いつつ
変人めいた部分も当然のようにあるのでそれなりに苦労しそうだ(笑)とも感じる
でもなんだかんだで憎めない、「ちょっと可愛いな」って思っちゃう塩梅こそ氏の一番の武器なのかもしれません
男以上のデカ女でグラマラスボディで、しかも黒髪ツインテっていうギャップも非常にツボでございました
また先輩のキャラも弱気かつ早苗ちゃん大好き過ぎるところが可愛くてとても良かったです

しかし、マイキャラで自慰って、どんだけレベル(段階)高いんだ・・・!?って思いましたよ
変人を飛び越えて逆に滑稽で可愛い・・・って感じてしまった辺り自分もアレなのかも 笑
でもまあ強すぎる性欲と異色な性癖の組み合わせは逆に興奮を煽る作用もあるしね
それなのに変なところで余計な恥じらいがあるのがまたイイっつーか。
「マイキャラから寝取る」って概念も良い具合に狂ってて最高ですね(笑)。

にしても早苗ちゃんカラダも目配せもエロすぎですな
そりゃ先輩じゃなくてもビンビン&興奮しちゃうわなあ、って思う
途中からお互いに感情移入して恋人みたいになってたテンションもまた素晴らしかった
こういう恋の始まりも・・・アリですよね!?まあナシって言われても納得はしますけど 笑
でも、個人的にはコミカルから純愛に行くパターンは超好きなので全然アリでした

最終的には弱気な先輩も「俺の女になれぇ・・・!!」と立派に男になれた様子
序盤が序盤だった(弱気)だけに精神的な成長を感じてグッと来ました
まあなんにせよお似合いのカップルだとは思います。
オリキャラには負けずに勝ち切りましょう!実際にものあるしね!ええ!
最終的に先輩にラブを見せてくれる早苗ちゃんの可愛さも光っててとても良い作品でした。羨ましい。















またかるま龍狼さんがおかしな作品を描いてるのでそちらも是非チェックしてみて下さい(笑
来月号はなぱたさんが表紙、藤丸さんに今月過去作(最高)も載っていたぼっしぃさん
単行本が出たばっかりのぴかおさん(マストバイ!感想も書きたい)に、
久々のすがいしさん、先月特に良かったもずさんやカタセミナミさん等豪華なラインナップなのでとても楽しみです
初登場も二組とニューウェーブにも期待が高まりますね。