サブカルチャーマシンガン

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LOST IN TIME 『DOORS』Release tour 『TOURS』@恵比寿LIQUIDROOM 15.10.25

2015-10-26 | LIVE
                                   
昨日はLOST IN TIMEのライブを観に恵比寿へ。










という訳で長かったLOST IN TIMEの新ツアーもこれにして終幕です
長かった・・・とは言っても、個人的には千葉、水戸、恵比寿とこの3か所しか参加してないんですけど
それでも各地キワキワのスケジュールをこなして来て新アルバムの曲達を更にタフに仕上げて来たこの日のライブを観ていたら
流石に感慨深い気持ちになってしまった・・・というのが本音ですね
正直この世には観たくもない光景や、
聴きたくもない言葉が多すぎて
時々嫌になりますが、
この日のロストのライブを通して“それでも”“だからこそ”自分らしく、自分が素敵だと思える、感じれるもので満たされていたい、笑っていたい
そういう気持ちを改めて持つことが出来ました。ありがとうございました。
本音を言えばね、ランクヘッドとの対バンは観たかった
東日本でもお願いします!って気持ちはあるんですけど(笑
それでも、その時のランクとの思い出話を持ち帰って話してくれる所に海北さんの誠実さを感じましたね
色々なバンドマンの、色々な人の気持ちを背負ってたくわえて思いっ切りステージに叩き付けたツアーファイナル、
過去の曲、それも代表曲に近いナンバーの羅列を含めてとっても「集大成」っぽい、
正に本人が仰ってた通りの最高のライブに仕上がってたのでは・・・と思いました

それにしてもこの日の海北さんのベースはセクシーでしたね(笑
艶っぽい、と思えるフレーズが多くボーカリストとしての素晴らしさは勿論
ベーシストとしても益々魅力的に成熟されてるなあ・・・と思いながら観てました
加えて、ロストは3人のキャラが立っているバンドだなって改めて感じましたね
柱の海北さんに、自由に美しくギターを奏でる三井さん、面白くも格好良い源ちゃん、、、と
この日のライブでは特にそう感じたんですがここまで全員のキャラが立っているバンドも早々ないな、って
だから毎回参加するのが楽しみ・・・って気持ちも間違いなくあると思います。人間味溢れてる、というか。
ちょっと聴いてて泣きそうになる瞬間も多々あり、ロストがまた一歩ピークを刻んだ公演であったように思う。
あくまで俺個人の感想ではありますけれど。という訳で以下感想など。










気が付けば久々のリキッドルーム、
ちなみに当日券ありでしたがほぼほぼ満員御礼だったかと
この調子ならもう少し大きいハコでやっても大丈夫かもね。とか思いつつ
一曲目の「366」からギターの音が更にソリッドにギラギラと鳴っていて楽曲の進化を早速感じました
続く「Synthese」も力強いボーカルとアンサンブルが前のめりに響いて聴き手にガッツを注入してくれる出来栄え
今ツアーではお馴染み「列車」への流れも相変わらずよく、三井さんの美しいギターソロも良かったんですが
その裏でしっかりと支える海北さんのベースフレーズもまた印象的で良かったと思います

「教会通り」は、CDとは違って、というかいつぞや岩崎慧さんがカバーした時のように
最後にAメロのフレーズを付け足して終わる、という海北さん曰くの「新解釈」バージョンでした
勢いも解放感も、切なさも全開でこの曲もとっても良かったなあ・・・
と過去曲に浸っていたら新譜から「小さな隣人」

正直新譜からどの程度定番化するのかが分からないんですが(ジンテーゼ、燈る街あたりはしそうですが)
この「小さな隣人」とか「予知夢」とか大好きなんで絶対に1回聴くだけじゃ終わらせたくなかったんですよね
だから複数参加した訳なんですけど、この日も物凄く浸れる&スタイリッシュな出来栄えで最高でした・・・!
こういうちょっといつものロストのスタイルとは違うタイプの曲も今後もライブで聴きたいです。
歌詞の作中観もとても複雑かつ切実なフレーズが多くを占めていて堪らなかった、
心地良く、そして痛みを伴うように胸に響いてくれたと思います。
やっぱり、大好きな曲です。


涙目になってしまったのは「予知夢」でした
別に頑張ったからって今が好転する訳ではない
苦労したからって何もかもが報われる訳じゃない
そんな事はもう分かってて、
それでも・・・

っていう、複雑な気持ちを大いに刺激してくれてサビの部分で不意に涙が出そうになりました
サビが一回しか来ないマニアックな曲ではあるので今後聴けるかどうかも分かりませんが
しかし本当にこの曲のフレーズの、物悲しいエッセンスは今の自分に似合っていてかなり気持ち救われてしまったのでした。
ぶっちゃけ個人的にこの曲がハイライトの一つだった、って言い切りたいくらいに。
それくらい自分の琴線を揺さぶってくれた一曲でした。相変わらず最後の決して楽しげではない(←ここ重要)「ラララ」も良かった。


馬が駆けていくような疾走感とドラミングが気持ち良い「ヒカリ」、
よりダンサブルにより躍動感たっぷりに進化した「ヒカリ」はお世辞抜きで今までで随一の完成度だったように思う
海北さんと三井さんのコーラスワークも良かったし何よりメンバーが楽しそうに演奏してたのが印象的
この曲でもまた一歩“自分らしく”歩いて行く勇気をもらえたような気がする。
久しぶりの「羽化」は艶やかなベースのフレーズ等にエロティシズムなんかも感じました
成熟してる今だからこそより大人の音楽を鳴らせているんでしょうね
今のロストの音からは昔以上に官能的にまで感じる艶っぽさ「も」あります
やっぱりロックバンドにはエロさ、セクシーさも重要ですからね。直近の新曲の「明け星」なんかはそれが分かりやすく出ていると思いますけど。
勿論歌詞ではなくギターやベースのフレーズの話ですよ。

名曲然とした「五月の桜」では近くの観客が泣いてました
メロディのスケール感も普段とは大きさが違うハコだと更に映える印象
源ちゃんのドラミングがカッコよかった、バシッと決まってた「30」
この曲では源ちゃんと海北さんが一緒に歌う(ハモる)部分も気持ち良かったなあ
ペーソス沁み渡る部分も含めて年齢的なものもあり余計に胸に来た一曲でした
勢い良く「証し」を叩き付け、
続けて「約束」と一気にロック・モードに突入!
この曲は源ちゃんのキメのドラムの貫録が増して来たのと
よりガツガツアガる曲に進化して来たのでこれから益々武器になって行きそう
個人的にも強いドラマ性を強く歌われたので不意に泣きそうになる
不穏さを撒き散らす「No caster」、
逆にポジティブなエネルギーで会場を満たす「26」と真逆の曲を立て続けに演奏して成立させられるのも今のロストの強み
メロディアスなベースのアレンジも音源以上に楽しめていいな、と感じつつ心地良い一体感も同時に受けてました


「手紙」はいつも以上にメロディを丁寧に歌っていてより聴いてて感情移入出来た気がする
続く「希望」もまたアグレッシブかつがむしゃら感がよく出てた・・・んですけど
「22世紀」が更にエモーショナルに、
まるでイースタンユースのライブを観てるかのようなテンションで奏でられ聴き手に深い爪痕を残す
お前(ら)の思い通りにはならない、同調圧力には屈しない、そんなテーマ性にも胸を熱くしながら
泣き叫ぶように歌う少年のような“必死さ”もまたいちファンとして胸に来ましたね
聴きてて不思議と笑顔になってしまうような曲に成長した「燈る街」
誰もがそれぞれの故郷を持っていて、
そこに優劣などは存在しない。
それはきれいごとなんかじゃなくて、なんともない風景でもその人らにとっては大事なものだから。っていう
それを理解した今の自分だからこそより感情移入しながら聴ける詞世界に恍惚
この曲はライブで聴くとより沁み入りますし
気付けば笑顔になれる曲なんで
是非生で聴いて欲しいですね 多分定番化すると思うし。色々な場所でそれぞれの故郷で響かせていって欲しい。そんな風に思います。

本編最後は「明け星」で終了、今年はこの曲で終わるライブが多かったので
その意味でも久々にこの曲で本編締めって事で集大成っぽくて良かったと思います。
素敵な夜を、ありがとうございました。












1.366
2.Synthese
3.列車
4.教会通り
5.小さな隣人
6.ligarse
7.予知夢
8.ヒカリ
9.羽化
10.五月の桜
11.30
12.証し
13.約束
14.No caster
15.26
16.手紙
17.希望
18.22世紀
19.燈る街
20.明け星

21.呼ぶ
22.hurry
23.home

24.きのうのこと











アンコールでは源ちゃんが一人でドラムソロ&「鼓動」を熱唱(笑
と嬉しいファンサービス(?)から始まり(ぶっちゃけ企画がなくてもこれ続けて欲しいなあ・・・)
対バンシリーズでは未披露だった「呼ぶ」が遂に聴けて心の中でガッツポーズ不可避でした
これずっと生で聴きたかったんだよなあ・・・
派手な曲じゃないけれど、
歌詞の一つ一つが自分そのもののようで頷かざるを得ない曲なので。三井さんがベース、
海北さんが鍵盤集中と変則的なスタイルでしたがそれもまた味があって良かった
最後の「届かない」に関しては非常に余韻たっぷりで素敵でした。

ドラマティックなインスト曲「hurry」もこのツアーの醍醐味の一つ
この曲も本当ロストのポテンシャルを示してる一曲だよねえ・・・ってしみじみ聴き入りつつ
正に集大成というキーワードには相応しい「home」をしっかりと聴き手に届けて終了
ダブルアンコールでは水戸でも聴けた「きのうのこと」
ただ、
水戸ではこの日以上にエモーショナルでガツガツ揺さぶるような印象だったんですが
この日は露骨に「寂しさ」や「物悲しさ」が前面に出て来ているような気がして胸の中がセンチメンタルで満たされてしまいました
それは「気のせいかな」的なものではなく、素直にそんな風に感じられた事です
でもそれはそれで聴き手に傷跡を残すような表現になってて良かったかな、と
ロストの感性や進化の度合いは、まだまだ磨かれていっている様です。
それもまたファンとして確かに嬉しい「手応え」でした。


ランクヘッドの話は、
ランクヘッドもロストインタイムも通じる部分があって
それはロストの新譜が扉、ランクの新譜が家であるように
どちらも聴き手にとってのホーム(home)、家でありたいんだと
あ、ちなみに同じ事を二度言った訳ではないですよ 笑
ロストは「home」、
ランクは「玄関」って曲を発表してますから。

海北さん曰く「誰かにとっての絆創膏」「誰かにとっての(家で飲む)みそ汁」みたいな存在になりたい
そんなロストの覚悟と生き様と、そして“これから”が透けて見えるような名演だったと思います。
個人的ハイライトは「予知夢」と「きのうのこと」でお願いします。
ではまた、ライブハウスでお会いしましょう!
ツアーお疲れ様でした。
ロストのメンバー、スタッフ、各地のハコのスタッフ、リキッドルームのスタッフ、
各地のお客さん、この日のお客さん、みんなに感謝の気持ちで一杯です。はい。


本音を言えば、「ツアーが終わってしまって寂しい」って気持ちもあります
ロストインタイムはどんな形にせよとにかく細かく回ろう、ってスタンスだからこそ
頑張ってもっと参加したかったな、って気持ちもちょっとありますけど
それでも、千葉、水戸、恵比寿で観たライブは
それぞれがそれぞれに良い夜だったし、優劣は付けられないし、自分の心に確かに残ってくれるものでした。
お世辞とかじゃなくね。「DOORS」のツアーが終わっても様々な形でこのアルバムの曲達が聴けるといいな。
今後のチームロスト及び辿って行く道程をとても楽しみにしております。
年内もライブ残ってるんでそちらも行ける時は参加したいな、と。




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