サブカルチャーマシンガン

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落ち込んでる時に聴く音楽その③ 孤独の音楽/古明地洋哉

2017-09-03 | お気に入りの楽曲











“憂鬱”の名において、全ては“真実”
“真実”の名において、全ては“憂鬱”










この曲が入っている「孤独の音楽」というアルバムは、
はっきり言って超が付くほどの大名盤だと思っているんですけど、
その中からタイトルチューンを選びました
古明地さんの音楽は大好きだし、
このアルバムのジャケットはもう最高としか言えないんですが
この曲はその中でもディープサイドのナンバーではなく、どちらかと言えばポップサイドの楽曲だと思います
軽快なアレンジに聴きやすいメロディ、長尺の曲が多い(イメージ)の古明地さんの中では短めなのも新鮮で(それでも5分台ですが)
タイトルとは裏腹に入り口はかなり広めの普遍的な名曲、、、に仕上がってるなあ、というのが個人的な印象です。

でも、個人的にはこの曲を聴いているといつも泣きそうになる。
なんだか讃美歌のような、許しを得ているような感覚になってしまって
軽快なアレンジ自体が「別にいいんだよ。それでいいんだよ。」ってメッセージの様にも感じてしまって。
シリアスで深淵な音楽性を保っている古明地さんがやるからこそ意義のあるポップナンバーになっている気がして
そういう意味でも気分が落ちている時に聴くと必ず自分の気持ちに寄り添ってくれる楽曲の一つです



悲しみだけが僕等を突き動かすわけじゃない



人が立ち直るのに必ずしも劇的なドラマがあるべき~とは全然思わなくて、
人から見れば大したことは無い何でもない出来事で立ち直ったりもする
ほんのちょっとの楽しみだったり、
日常の中のいつもの行為だったり・・・
そういう生活感も溢れたペーソス・ソングになっているのが尚地に足が付いていて秀逸で、
これまで紹介した曲たちとはまた違う視点から気持ちを落ち着かせることが出来るナンバーになっているかと思います。






美しい夢から醒めて、
そこには何も無くて、
だからこそ、なんだかはちきれそうで、
でも、そんな風に雨が降り続けていても、
全ては憂鬱なものだから。と割り切って歩み続ける
そういう十字架を背負ってまでも微かな「何か」を信じて生き続ける・・・
それをナイーヴではなく、あくまでポップに表現しているセンスも含めて大好きな一曲です
歌詞もメロディも最高ですが、アレンジもまた秀逸なので何度も聴いてしまいます
本作が収録されている「孤独の音楽」ではタイトル曲ではあるものの、
リード曲やシングル曲は別の曲が充てられていて決して目立つポジションではない
でも、そういうトコにこういう曲がポンと置かれてるのも個人的に粋だなあ、と

明るく前向きに生きるだけが、元気な振りして生きるだけが、すべてではないんですよ。
このシリーズでそれを明確にしたい。自分はそういう人間ではないですからね。
それで今まで生きてこれてますから。前向きさに頼らずに・・・ね。
自分はこんな曲をずっと聴いていたい。それだけです。