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惨死確定か? DINER 第8話「Innocent Prayer&Silver bullet⑤」 感想(ヤングジャンプ2017年44号)

2017-09-28 | DINER
                             
                             おあがりよ!












まず・・・
正直このゲームをやりたいか/やりたくないか、って言えば、そりゃやりたくないでしょう(笑
人間って無意識に唾を飲み込む習性があるんで一歩間違えれば相当ヤバい事になりますよね・・・
わざわざ鋭利な刃物を8個も(!)飲み込むって時点であまりにも嫌過ぎて気が滅入ってしまった

そう、
勝つか負けるか以前に、
「スカルチップを飲む」って行為自体が嫌じゃないですか?笑
なんかそこが上手いと言うか、読み手に「嫌だなあ。」って思わせるテクニックに長けてるな。。というか。
混乱して動転して一気に飲み込んでしまう可能性だってある訳で、殴られるのも悲惨ですけど、
飲み続けたままゲームを続ける。。っていう行為自体がまず読んでてうわってなってしまうなー、と(笑






で、まあ、
早速1セット落としてる訳ですけど(笑
こういうとこもカナコらしいな。。ってさり気に思いつつ(酷い)
いきなり落としちゃって大量のスカルチップ、、、鋭利な刃物を大量に飲み込むって展開は正直ゾクゾクしたし、
こういうのこそ青年誌がやるべきスリリングな漫画でしょう、って個人的に興奮してしまいました
また親分がドヤ顔で嬉しそうな表情をしてるのも若干腹立ちつつもコミカルでイイですね笑
まあやってることはコミカルとは程遠いんですけどね・・・苦笑。

正直、
「こういう展開もありうる」って事は素人でも分かり切っていたはずだと思う
見て見ぬふりしてやり過ごせばこんな惨死の危険性を含むゲームに巻き込まれることはなかった
そういう意味では先週の引きのやっぱり大馬鹿な子~ってコピーがすっごい生きてるんですけど、
客観的に考えれば、本当にバカですよね・・・笑

でも、
そんなカナコだからこそ「応援したい!」って気持ちが沸き出てくるのも事実
格好付けたい訳でもなく、自己犠牲の気持ちがあった訳でもない、
不意に「やってしまった」って事はね、
本心でこういうことをした~って事だと思うんですよ
そのカナコの「本音」は人として正しく美しく尊くもある
だからこそ、ここからの挽回も願いたい、期待したい!って想いに読んでて駆られてしまうわけですが・・・






あっ、ダメそう(諦め)
おいおい、
まだゲーム始まったばかりなのに
たった一週で口の中切れてますがな・・・汗
正直、死はないにしても大怪我を負う~って展開は出来るゲームだなあ。って先週の感想で書きましたけど、
まさかこんなきれいにすっ転んで即大ダメージ展開になるとは思わなんだ。。
いや、
この漫画の事だからちょっとは覚悟してましたけどね(笑
なんかこの先の展開によっては読んでて(カナコが可哀想で)泣いちゃうんじゃないか、、、って思っちゃうんですが(笑
まあ、それも見て見ぬふりしなかった因果応報なのかな。。とは感じます
でも、むしろ見て見ぬふりしなかったお陰で「人としての尊厳」は守れたんじゃないか~とも思いますが・・・

とても物語の主人公とは思えないくらい不細工で無様な姿を晒しているカナコ
でも、これが本当の意味で「足掻く」って事だと思う
足掻くっていうのは本当は格好悪いもんなんですよ
格好悪いもんを必死に続けてるからこそ、
時に格好良くも映るわけで・・・
そういう美意識を本作からは強く感じます
決して(見た目的に)格好が付いてる訳じゃない、だけど、なんとか耐え抜いて頑張っている・・・
他を否定してしまって申し訳ないですが、敢えて書くと少年誌の無駄にキマってる展開に辟易しつつある最近なので、
カナコのように無様でも懸命に生き恥晒して頑張ってる姿に大いに惹かれてしまう・・・というのが本音です

ただ、
初見で正直吹きそうになってしまったのは内緒です(笑
いや、そりゃあんた、痛いでしょう。っていう・・・
「ふざけんなよ!」という想いが直接モノローグにせずとも伝わって来る絵面と演出が見事でした
あらやだ。。と感じつつ、
なんだか他人には思えないカナコという主人公を応援したい気持ちは変わりません
むしろ今週でより一層強まりました
流石に死はないと思うけど、その寸前なら有り得てしまうんで
なんとか、なんとか踏ん張って頑張って「何か」を掴んで欲しい気持ちでいっぱいです

自分がカナコの立場だったら、
こんな嫌過ぎる危険を冒してまで頑張れてたかな?っていうと・・・正直微妙だと思う
その意味でも、カナコはバカであり凄まじいまでのお人好しなんですよね。
でも、そんなカナコが大好きです。来週号もすっげえ楽しみです!!










それにしても、
(お世辞抜きで)河合孝典さんの絵は素晴らしい!
美しいところは本当に美しく、グロテスクなところは本当にグロテスクで、
醜いところは本当に醜く・・・と、容赦の無い作画センスが光ってます
話自体が超面白いのは勿論ですが、
個人的には河合孝典さんの作画や演出のセンスがあってこその面白さだなあ。とも感じますね

あと、逆にカナコが最下位の人を殴る展開になってしまったら・・・?と想像すると、
それはそれで(カナコの気持ちを思うと)悲しくなって来ますね。。
益々見逃せない漫画になって来た印象なんで、
あらゆる意味で「これから」に期待大ですね。
取り合えずカナコが踏ん張ってるところが今は見たい。頑張れ・・・!