笑い合うことや幸せってものが
こんなにも難しいとは思わなかったな(Repentance)
去年出たロストインタイムのシングルの感想書いてませんでした
まず、リード曲の「傘のない帰り道」は「366」に通じる前向きなポップ・ソング
ただ、あの曲の多幸感に加えてこの曲はちょっとブルース的な趣もあって明るくも沁みる楽曲に仕上がってます
結構余所行きのロストインタイムというか、それでいて物凄くロストっぽいセンスも同時に感じられる、
ポピュラリティを意識しつつ“らしい”ナンバーに仕上がってると個人的には思う。
んで、
カップリングにあたる「Repentance」ですが
この曲は更に沁みる・・・というか、今まででも随一にダークかつ救いの無い楽曲に仕上がってて聴いてると気持ち泣けます。
ざっくり説明すると、努力とかでは決して越えられない現状が転がっていて、
でもそんな現状に抗いつつもどこかで限界を感じている、、、というニュアンスの、
言ってしまえば八方塞がりみたいな状況を描いた失望の一曲なんですよね。
正直、個人的に今の自分の状況とこの曲が重なっていて・・・
最近何度も聴いては感情移入しまくっています
また、
メロディも歌声もとても丁寧でドラマティックに聴かせているので
それもあって自棄的でありながらどこか物悲しい楽曲にも仕上がってるんですよね
この曲全体から伝わって来るどうしようもなく途方に暮れてるけどどこか悔しくてやりきれない感触。。
に、触れるのが快感かつ気持ちにシンクロしてやるせない気分になります
淡々と、でも抑揚を付けてしっかりと歌う海北の表現力も存分に味わえる名曲になっているかと。
誰にも見向きすらされないまま
一つの光がただ静かに消えるだけ
正直、
ロストインタイムにはたくさん内省的な楽曲があるけれど、
でもいくらなんでもここまで救いのかけらもないただただ「暗いだけ」の楽曲はある意味初めてだと思う
その心意気と、陶酔出来るレベルの丁寧な絶望の描写に胸打たれる会心のシングルに仕上がってると言えるでしょう。
ロストインタイムは、ぶっちゃけ最近の方がより格好良いです。勿論初期のも大好きですけどね。