UREI#525チャンデバもようやく馴染んで来たようなので次のステップに移ります。システムの中でネックになっていた中音アンプの交換です。幸いにTrail仕様管球アンプが5セットも眠っていますので、これらを活用する事になります。
交換前は#525チャンデバの横に有るクラッセ DR-10 (100W×2)を中音に使っていました。アンプの音質比較を事前にしていまして、所有するアンプの中で最下位にランクしていました。音数が少なく、音の表情に乏しいのが欠点でした。また出力が100Wも有るので#375に使うには「圧力」が高すぎます。「音量」と「圧力」は別なものです。オリンパスシステムでこの辺は十分に経験しています。圧力が高すぎますとダイアフラムがビリ付くのです。DR-10をオリンパス同様6550シングルアンプに交換しました。
GE6550シングルアンプなので出力は7W×2ぐらいしか有りません。#375の能率(118db)を考えるとこれでも十分すぎる出力です。
中音や高音域に使うアンプに重要なのは「出力コントロール」が出来る点です。アンプのトランジスター化を考えていますが、最近のアンプにはゲインコントロールが付いていません。この為使うのを躊躇してしまいます。
この6550シングルアンプの音質ですが、単体でもアキュフェーズのA-30など寄せ付けません。
交換後のサウンドですが、DR-10を使っていた時よりはるかに音数が多く、立ち上がりが早く、質感も引き締まった上に艶やかになって来ました。整備完了後半年ほど眠っていましたのでもうしばらく鳴らし込んでやれば更にのびやかさが出てくるだろうと思っています。これでこのRCA箱システムもオリンパスシステムと肩を並べるサウンドになりました。
RCA箱システムのマルチアンプによるサウンド追求の始まりだと思っています。これからも手を入れて行くに従い更なる音質アップをさせて行きます。