Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

マルチアンプシステムのアンプの選択

2011年05月06日 | ピュアオーディオ

マルチアンプシステムに使うアンプは「同じアンプが良い」と云われる方がいますが、私個人の経験から行くと「それは無理」と思います。

38cmウーハーと中高域にホーン型を使った3ウェイシステムの場合、低域にはTr型200Wクラス、中高域には管球の5Wクラスが良いと感じています。「管球アンプ」を使う場合、「SN比」がTr型アンプと同等かそれ以上である事が必須です。でないとノイズで苦しみます。

中域に#375を使う場合、能率が118db有りますので5Wも有れば十分です。もっとパワーが有った方が良い音になるのでは?として20Wクラスを使いますと「圧力」が強すぎます。音量では有りません。もちろん音量にも関係はして来ますが、ダイアフラムにかかる圧力が問題なのです。

以前#375の帯域に20Wクラスを使っていましたが、ヴォーカルの「子音」が強調されます。それにダイアフラムが「鳴き」をはじめます。この点シングルアンプの5W程度で有れば前述の様な不具合は回避できます。

トランジスター型アンプの200Wクラスで統一した場合は、バランスが取れないと思います。もっともチャンデバのボリュームで音量や圧力を調整できますが、細かな点では調整不能になります。