ステレオ装置のSWを入れたら直ぐに聴きたくなるのが常だと思います。しかし直ぐに装置の本領が発揮される訳では有りません。
一般に「アンプが暖まる」時間として「1時間ほどはかかる」と、ベテランのユーザーはご承知のことと思います。私もこの点は同感です。私の装置では「2時間」欲しい所です。
昨夜もフォノケーブルの試聴で聴き始めたのですが、聴き始めは「あっさりした淡白な音」から始まります。ルービンシュタインの「ショパン:ワルツ全曲」を聴いていたのですが。ピアノの響板の音が聴き始めには感じられません。全曲が終わりに近づくにつれ「響板」の響きが載って来て「フルスケールのピアノの音」になって来ます。この状態になって初めて「感動」が出て来ます。
この様にSWを入れて直ぐの音と2時間ほど経ってからの音には大きな違いが有ります。これを理解せずに、お友達の所に押し掛けて、SWを入れたばかりのサウンドを聴いて「あーだこーだ」と論評しているブログを良く見かけます。その装置のサウンドをしっかりと聴きたいなら2時間前にSWを入れて置く準備が必要です。2時間は聴かないとその装置のサウンドは確認できないと思います。