Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ステレオ装置の暖気運転

2011年05月29日 | ピュアオーディオ

ステレオ装置のSWを入れたら直ぐに聴きたくなるのが常だと思います。しかし直ぐに装置の本領が発揮される訳では有りません。

一般に「アンプが暖まる」時間として「1時間ほどはかかる」と、ベテランのユーザーはご承知のことと思います。私もこの点は同感です。私の装置では「2時間」欲しい所です。

昨夜もフォノケーブルの試聴で聴き始めたのですが、聴き始めは「あっさりした淡白な音」から始まります。ルービンシュタインの「ショパン:ワルツ全曲」を聴いていたのですが。ピアノの響板の音が聴き始めには感じられません。全曲が終わりに近づくにつれ「響板」の響きが載って来て「フルスケールのピアノの音」になって来ます。この状態になって初めて「感動」が出て来ます。

この様にSWを入れて直ぐの音と2時間ほど経ってからの音には大きな違いが有ります。これを理解せずに、お友達の所に押し掛けて、SWを入れたばかりのサウンドを聴いて「あーだこーだ」と論評しているブログを良く見かけます。その装置のサウンドをしっかりと聴きたいなら2時間前にSWを入れて置く準備が必要です。2時間は聴かないとその装置のサウンドは確認できないと思います。


トーンアームはロングが良いか?ショートタイプが良いか?

2011年05月29日 | ピュアオーディオ

アナログのLPプレーヤーには「トーンアーム」が必需品です。(レーザー読み取り式のエルプは別) トーンアームは一般的にショートタイプが使われていますが、トレース能力はロングタイプの方が原理的に有利です。

プレイ中に針の部分が1mm上方向に上がった場合、ショートタイプとロングタイプでは「角度」が違います。当然ショートタイプの方が角度がキツクなります。ロングタイプはゆったりと上下動し、ショートタイプはちょこまかと上下動します。

どちらもトレースは十分にしてくれると云う条件で、私の経験では SME3009 と 3012 を比べまた事が有ります。音質的にロングタイプの方が「マイルド」なサウンドで、低音も重厚になる様だと感じています。

ロングアームの欠点はその大きさでスペースを取ります。その為一般的にショートアームのプレーヤーが多いと思います。設置スペースが有るのならロングアームをお勧めします。なかなかロングアームに対応したベースがない事も一因かもしれません。