Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

612AシステムとRCA箱システムの音質差

2011年08月07日 | ピュアオーディオ

612a2

上の写真で並んだ二つのシステム、RCA箱システム(3ウェイマルチアンプ)と612Aシステム。従来はRCA箱システムを聴いてから612Aシステムは聴けなかった。それほど音質差がハッキリしていた。

612a1

今回612Aシステムでは6550ppアンプの内部配線の銀線化とプリアンプをC40にして、SPケーブルをトドメのSPケーブル「シリウスSP」にした。

これに対してRCA箱システムも、中域の6550シングルアンプの内部配線の銀線化とプリアンプをC-290に変更した。どちらも音質アップしている訳だが、「音質差」が逆転している様に感じる。音の広がり具合に差はない様に感じる。どちらもスケール感の大きい再現をする。どちらが鳴っているのか聴き分けが付かない程。

従来の音質差を考えると612Aシステムはとんでもない音質アップをしたと推定できる。とにかく心地良いサウンドだ。


自宅システムのアンプやり直し

2011年08月07日 | ピュアオーディオ

We101Dppアンプを持って来ると極端に「ふん詰まった」サウンドで苦痛です。全く音楽を楽しめません。

We310a_101dpp1

上の写真の状態では全く使えません。推定するにトランス部でふん詰まっている為に音がキレ良く出てこない。まだ使い込みが足りないのは承知していますが、ここまでひどいと「苦行」を通り越しています。音色は素晴らしくなる予感はするのですが、ヌケ・キレ・ノビが全く足りません。

4033l

結局3B252Bアンプをまた持って来て組み合わせましたら、欲しいレベルまでのサウンドが出ています。本当はこんなに3B252Bアンプを入れたり出したりしたくないのですが(壊れる原因になる)、収まるところに収まった様です。WE310Aプリとの相性も良く、艶やかな質感と音のキレ・ヌケ・ノビが共存しています。銀線化後Tr型プリ(C-290・C40)と組み合わせた時は「ノイズ」が出ていまして、球の交換が必要かと考えていましたが、WE310Aプリとの組み合わせでは全くノイズを感じません。次はフォノイコを準備してアナログを聴けるようにしたいと考えています。

WE101Dppアンプは鳴らし込み専用のシステムを作って、機器の活性化(活眼)を有る程度させる様に準備しないといけないと考えています。

アキュフェーズのC-290を2セット持っていますが、単純に入れ替えますと「音質差」が有ります。オリンパスシステムで使っていたC-290が桁違いのサウンドを出します。扱う情報量が多いシステムの方が性能が高くなるようです。面白いものです。現在自宅で使っていたC-290をオリンパスシステムで、オリンパスシステムで使っていたC-290をRCA箱システムで使っています。おかげでRCA箱システムの音質アップが顕著です。オリンパスで鳴らし始めたC-290も1週間ほどで前のC-290並のサウンドに上がってきました。


DENON DP-3000+DK-100 入荷

2011年08月06日 | ピュアオーディオ

6月にフォノケーブルの検聴用にパイオニアのPL-50LⅡを購入していましたが、近所の常連さんにもらわれて行きました。

Pl50l2

トーンアームの出力が直出し配線で、5PINタイプで無かったので検聴用には使えそうに有りませんでした。でもこのプレーヤーは音が良かったですね。オイルダンプアームの為か、とてもなめらかなサウンドがするプレーヤーでした。

Dp30001

今回また検聴用にDENONのDP-3000を使ったプレーヤーを導入しました。早速動作確認を兼ねて鳴らしています。こちらもなかなか音が良いですね。

Dp30001_3

カートリッジにはエムパイアのPROと云うカートリッジを使っていますが、なかなか大したサウンドがします。フォノイコライザーにはヤマハのCX-1を使っています。このCX-1のフォノイコの性能が良いのか?スチューダーD732では太刀打ちできないくらいです。

Dp30001_2

マッキンC40のフォノイコはまだ使っていませんので、最終的にはこちらの方になると思いますが比較をして見たいと考えています。

C40のフォノイコに切り替えて見ました。さすがにこちらの方がアカヌケしていてグレードがはるかに上ですね。


自宅システムにはまだ不満な点が・・・

2011年08月05日 | ピュアオーディオ

自宅のシステムのアンプをオール管球アンプに交換したので、現在色々なCDを聴きまくっています。

We310a_101dpp2

このアンプの組み合わせで良い所と悪い処が共存しています。弦楽器やヴォーカルがしっとりして音数が多いのは良いのですが、音のキレとヌケがまだ大きく不足しています。一度にプリもパワーも交換したのでどちら悪いのか判別し難い処が有りますが、どうやらパワーアンプがネックのようです。プリは612Aシステムで切れのあるサウンドを確認していますので問題ないと思います。それでも出力ゲインが小さいと云う問題点が有ります。

メーカー製のアンプやSPを購入して使う限り、音質アップを求めるなら機器の入れ替えしか有りません。どこまでやっても機器の入れ替えが付きまといます。

自分でメーカー製を超える機器を作成できれば機器の交換に終止符を打つ事ができます。しかしかなり難しいと言わねばなりません。ただ「最新=最良」では無い事は確かです。まだ私自身、これで満足とは行かないのが実情です。

現在は101Dppアンプの活眼を待つべく、色々なCDをかけて「良い点・悪い点」を調べておく時期です。なかなか思うようには行かないようでまだまだ苦労が付きまといます。


ALTEC#612Aシステムの音質が大きくアップ

2011年08月04日 | ピュアオーディオ

先日612AシステムのアンプをC40+3B252B シングルアンプの組み合わせにした件は報告しました。以前のシステムより相当音質アップをしています。音の拡がり方やエネルギー感に余裕が出て来ました。

C40

以前はRCA箱システムを聴いてからは聴けなかったこのシステムが違和感なく聴ける。これはすごい事だと個人的に思います。

ALTEC#612Aシステムは元々レコーディングモニターで1960年代までほとんどのスタジオに有ったSPです。1970年代に低域の拡大(重低音)が必要とされてから、JBLやガウスのSPに取って代わられた経緯が有りますが、音楽を聴くのに十分な性能が有ります。

能率が100db有りますのでパワーアンプは2Wも有れば事足ります。42や45の3極管シングルアンプや6F6、6V6等のアンプで十分にドライブできると思いますので、ローコストで良いアンプが手に入ります。


WE310Aプリ+WE101Dppアンプのレイアウト変更

2011年08月03日 | ピュアオーディオ

We101dpp

先日まではラックの高さ調整の関係で並べていたレイアウトでした。

We310a_101dpp1

ようやく収まる配置を考えてこの様な配置になりました。プリアンプの重量は5Kg程、パワーアンプも10Kg程ですので非常にコンパクトで軽いアンプになりました。今までの重いアンプはなんだったのか?と思うようになりました。

実はレイアウト変更と同時にプリアンプの修理もやっていました。XLR入力のRchのみ音量が小さいと云うトラブルが有りまして、その接続の半田付けを2回ほどやり直していました。きちんと中央に定位してくれないと落ち着きません。半田付けする接点が小さいのに「極太」の3本撚り銀線を半田付けする訳で、ちょっとでもセンターがずれますと伝送量が変わります。シビアな半田付けが要求されます。

おかげでようやく安心して使えるようになり、そのサウンドを楽しんでいます。古い時代のWEの球ですので、最新のTr型アンプの様に高域は伸びていないと思います。SN比も同様だと思いますが、聴感上のノイズは有りません。オリンパスシステムの様な「うねるような」サウンドが出ています。

エバンスのピアノトリオを聴いていますが「生々しい」感じが有ります。生より聴きやすい生々しさと言うべきでしょう。シンバルにはいやらしさが有りませんし、ピアノの音にはつやが乗っているし、ベースの爪弾きは目前で演奏しているような感じです。

とにかく分厚いサウンドです。これは「シリウスSP」ケーブルに追う処が大きいようです。昼間612Aシステムでも感じました。造形がガッシリしています。それに加えて310Aの癖のないウォームさや101Dの球の音色が乗って非常に心地良いです。こんな音は今まで聴いた事が有りません。

We101Dppアンプはまだ活眼するまで使ってはいないので、これからまだ徐々に良くなって言ってくれると期待しています。とにかくご機嫌なサウンドになりました。


宝物のアンプ

2011年08月02日 | ピュアオーディオ

一般にオーディオ製品はメーカー既製品を購入し、グレードアップの為に上級機に買い替えて行くのが普通のやり方だと思う。私もサラリーマン時代はそうやって機器の買い替えにまい進して来ていた。有名な機器や名器を手に入れ所有欲を満足させていたが、音質も追い求めていたはずだったのに、音質アップの原因調査さえしないで雑誌の評論家の記事に大きな影響を受けて、根本的な「本質」を見過ごしして来た。

実際にオーディオ関連の仕事を始めて、今までサラリーマン時代に培った「問題解決」の手法を使って原因調査から始めると、今までの考え方はまったく的外れなやり方だったと痛感した。

音質を決めるのは一つではない。SPもアンプもCDPもケーブルも全てが効いて来る。その中で一番変化量が大きいのが「ケーブル」(配線)である。ケーブル次第でアンプやCDP・SPの性能さえ大きく変わってくる。音質の50%以上はケーブルで決まる。この事を5年ほど前に体験した。機器間のケーブルでさえ大きく変化するのだからSP内配線やアンプ内配線を交換したらどうなるのだろうと思い、試験的にやって見たらこれがものすごい変化量で、これで雑誌をまったく信用しなくなった。

所詮雑誌はオーディオであろうとカメラで有ろうと自動車・バイクもしかり、「売らんが為」のCMの一つで有ると思う様になった。雑誌の利点は最新機器の紹介がされている点でこれは大変有りがたい。

SPやアンプの内部配線を交換して、その機器やユニット・パーツの潜在性能を引き出して使う様になった。その結果、私にとって「宝物のアンプ」が出来て来ました。自分の思想で作り上げたアンプは愛着が有るものです。

1)EL34ppモノラルアンプ・・・最初のTrail仕様アンプで、タムラの超大型トランスとムラードの球の組み合わせ。モノラルアンプなので置き場所に困り現在眠っている。質感を気に入っている。

2)3B252Bアンプ・・・内部配線を銀線化している。このアンプの弦楽器の艶やかさは特筆できる。シングルアンプながらパワーも十分。

3)WE101Dppアンプ・・・上述1)、2)のアンプを眠らせている原因。このアンプを手に入れてから、他のアンプから出ないサウンドが手に入った。

こうやって手放したくないアンプが増えて眠っています。出来るだけ使おうと思ってはいますが、使うのがもったいなく思う様になってしまった。予備球も有りますので眠っているのがもったいない気もします。使えるように考えて行きたいと思います。


RCA箱システムのプリアンプ入れ替え

2011年08月01日 | ピュアオーディオ

昨日自宅のアンプシステムをWE310Aラインプリ+WE101Dppパワーアンプに入れ替えた為、C-290プリと3B252Bパワーアンプが出て来ました。C-290をRCA箱システムへ、C40+3B252Bアンプを612Aシステムに移動しています。

Rcabox

上が全体の様子です。どちらのシステムも大きく音質アップしました。アナログを聴く為に購入したCX-1が要らなくなりました。

C290

RCA箱システムの現在のアンプ群です。3ウェイマルチアンプです。マッキンC40からアキュフェーズのC-290に交換して音のキレや情報量はかなり改善されました。聴いていて心地よくなりました。C40とC-290を比べてみるとC40のウォームさが良く判ります。C-290をはじめとするアキュフェーズのサウンドは「硬い石」の音ですね。現在のA60や65、C-2810等もあちこちで聴きますが、やはり「硬い石」の音に感じます。これはこれで一つの音の世界だと思いますので好きな方が居てもおかしくないと思います。個人的にはこの「石の音」の冷たさが気にかかります。最近のアキュフェーズの機器に良い印象を持たないのはここら辺かもしれません。

C40

612AシステムのC40+3B252Bアンプ。C40の足りない点を3B252Bアンプが補っています。C40は音のキレや情報量の面でC-290に及びませんが、「ひと肌のぬくもり」を感じます。音に冷たさが有りませんので聴いていて非常に心地良く感じます。このアンプはインレット化して使っていますので、ノーマルのC40とは格段に良いサウンドがします。アンプは「電源ケーブル」で大きく化けてくれます。

今回のアンプの入れ替えで圧感は自宅のWEの球を使ったアンプの組み合わせですね。昨夜も真夜中まで聴いていましたが、C-290+3B252Bの世界とは比べ物にならない程素晴らしい音色と音の厚み、そして低域の充実、抜ける様な高域の透明感です。それでいて音にぬくもりが有って、ウェットで・・・と自宅はこれで決まり!!と感じる程です。(ですがまだその上を予定しています)