熱中症は、気温が高い状態が続き、汗として水分と塩分やミネラル(ナトリウムやカリウムなど)が排出されて失われ、体温調節ができなくなってしまうことを言います。体の水分やミネラルが足りなくなると、めまいや頭痛、吐き気、失神、痙攣など、様々な体の異常が発生します。
熱中症は、気温の高い場所をできるだけ避けることも重要ですが、体の水分や塩分・ミネラルが失われないよう、食事で体の内部から対策をすることも大切です。
熱中症で失われやすい塩分やミネラルを、最も効率よく摂取できる食べ物は、日本人にとって最も身近な漬物のひとつ、「梅干し」です。梅に元々含まれている豊富なミネラルと、漬ける時に使う塩が合わさり、熱中症対策に万全の食品となっています。
また、梅干しにはクエン酸も多く含まれています(梅干しがすっぱいのはこのためです)。クエン酸は、疲労の原因となる乳酸の発生を抑え、疲労回復の効果があります。熱中症だけでなく、夏バテにも効くので、夏は普段から摂取しておきたい栄養素です。