5月29日は「こんにゃくの日」です。こんにゃくの種芋(いも)の植えつけが5月に行われることと、「こん(5)にゃ(2)く(9)」の語呂合わせで、平成元年(1989年)に、全国こんにゃく協同組合連合会によって制定されました。
こんにゃくは、安永5年(1776年)、水戸藩の中島藤右衛門(なかじま とうえもん)(1745-1825)がこんにゃくいもを粉状にすることを考案することをきっかけに庶民に広まりました。日常的に食卓に上る食材として広く親しまれているこんにゃくですが、それ以前は上流階級だけが口にする高級食材だったようです。
農林水産省の統計によると、こんにゃくの原料となるこんにゃくいもの平成24年収穫量の1位は群馬県で年間6万1,700トンです。これは2位の栃木県の2,010トンを大きく引き離しており、こんにゃくいもの国内生産の約9割を群馬県だけで担っています。
なお、こんにゃくは、主成分の食物繊維(せんい)などがコレステロールの低下や大腸疾患(しっかん:病気のこと)のリスク軽減に役立つといわれており、低カロリーでカルシウムも豊富です。「こんにゃくの日」にちなんで、今日は、こんにゃくを使った料理を食べてみてはいかがでしょうか。
(統計局「なるほど統計学園」より)