ツルムラサキは中国南部から東南アジアにかけて広く栽培されており、2000年も以前から食用にされていたと言われています。原種は薄い紫がかった茎をしていますが、現在市場には、この紫のタイプよりも茎が緑のタイプが主流となっています。
ツルムラサキは葉と茎を食用にします。葉は丸みを帯びた形で柔らかく、やや厚みがあります。また、ホウレン草などと違い、太い茎がありそこから四方に葉が生えています。独特のぬめりと香りがあり、栄養価が高い食材です。
ホウレン草などと違い、茎が太いので、下茹でする場合は葉と茎を別々にした方が良いでしょう。油との相性が良いので、炒め物、揚げ物に向いています。その場合、それほどアクが強くないので、下茹でしなくても問題はないでしょう。おひたしやあえ物、汁物の具材などホウレン草や小松菜など一般的な菜葉類と同じような使い方もできます。