10月31日は「日本茶の日」です。この日が「日本茶の日」になったのは臨済宗の開祖・栄西が(2度目の)帰国をしたことに由来しています。
建久2年(1191年)に宋から帰ってきた栄西は、抹茶の元となるお茶とその飲み方を持ち帰っていました。実は栄西の時代より前にお茶は伝来していましたが、当時は団茶と呼ばれる焦がす寸前まで炒り、粉にしてから固める飲み方でした。これは非常に苦いこともあって普及せず、遣唐使の廃止とともに廃れていました。そこで栄西は現在の日本茶に近い飲み方を持ち帰り、日本に喫茶文化を普及させたのです。また、お茶に関する日本最古の書「喫茶養生記」を記したのも栄西でした。