ぶどうを一粒食べたときのじゅわっと溢れ出す果汁の甘さ、皮の渋みと甘さを感じつつ果肉を飲み込む瞬間…想像するだけでハッピーにならずにいられないおいしさが、ぶどうには詰まっています。
ぶどうの成分といったら、ポリフェノールを思い浮かべる人が多いでしょう。ぶどうの果皮や種子にはアントシアニン・タンニンといったポリフェノール類が多く含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、活性酸素による細胞の酸化を防いでくれる働きがあります。特に動脈硬化を予防する効果があります。ケルセチンはガン予防の効果も期待されています。
選ぶコツ:種類によっての差はありますが、色が濃く、皮が張っていて果軸がしっかりしているもの、そして果肉の大きさが揃っているものを選ぶとよいでしょう。
梨の主成分はほとんどが水分です。ただ、甘味成分である果糖が含まれているので、夏の暑い日の水分補給やエネルギー補給に効果的。
また、爽やかな酸味成分のクエン酸やリンゴ酸も多く含んでおり、夏バテ予防や疲労回復効果もあります。
更には、スタミナ増強や疲労回復に効果的といわれるアスパラギン酸や、冷涼感とすっきりとした後味を持つ甘味成分で、虫歯になりにくいソルビトールという糖アルコールも多く含まれています。
カリウムが多く含まれていることも特徴。カリウムは塩分の排泄を促し、血圧を正常に保つ働きがあります。
まさに夏バテ気味な今の時期や、塩辛い物を食べ過ぎているときに積極的に摂りたい食材ですね。
さて、梨の一番の特徴は、食べたときのあのザラザラとした感触ではないでしょうか。その正体は、果肉の中にある石細胞という食物繊維の一種です。
この独特の食感がなしの美味しさを特徴づけているといえるでしょう。食物繊維の少ない食事(つまり野菜・海藻類が少ないとき)には、デザートになしを食べれば、便秘予防に有効です。
また漢方の効果として強い解熱作用をもっているので、風邪や扁桃腺の炎症の時に食べると症状が和らぐとされています。