NYタイム

筆者が興味・関心のある事や趣味に関して語るブログです。〔不定期更新〕

徳川美術館に行ってきた

2011-12-08 20:49:52 | ブログ

 徳川美術館に久々に行ってきた。

 今回のメインイベント(企画展)は尾張徳川家に伝わり、徳川美術館で保管されている源氏物語絵巻に関する展示だったが、徳川美術館の展示は当然それだけではなく、尾張徳川家に伝わる様々な「大名道具」が展示されている。武具や茶の湯の道具など尾張徳川家に伝わる道具を見るだけでも十分に楽しめ、博物館や美術館と言った場所にさほど興味のない僕でも、かなりの時間をゆったりと過ごせる場所です。徳川美術館の中には、江戸時代の古地図が床に再現されている場所があり、その地図を見ると川の流れなど今とは多少異っており、「ブラタモリ」のような古地図と比較しながら街歩きというのも名古屋でも出来るのだということを感じました。

 メインの企画展は、要約すると源氏物語絵巻を模写で再現するというもので、美術大学の学生達が源氏物語絵巻の写真をもとに、源氏物語絵巻を再現していました。最初は模写か・・・と思っていたが、絵巻に使われているものと同じ色使いや画風を再現しているのを見ると、思っているよりも大変な作業で、見ているうちに引き込まれていきました。万が一源氏物語絵巻が破損した場合に、修復するという事もいつの日か来るかもしれないので、その時に備えて、色使いや画風の技術の研究というのも必要だという印象を持ちました。

 源氏物語絵巻に描かれている平安朝の女性は、引き目鉤鼻でまゆが太く・目が細く・顔が下膨れという現代の美女とは全く異なる美の基準だったのかもしれません。光源氏の顔には、口の上と下とあごにちょび髭のようなものが描かれているというどうでも良い知識もインプットして我が家に帰ってきました。