最近、中国で鳥インフルエンザに感染し、死者が出るというニュースがあった。
中国発のこのニュースを見聞きすると、10年ほど前に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)を思い出す。SARSとはSARSウイルスにより引き起こされる感染症で、38度以上の発熱、せき、呼吸困難などを引き起こすもので、感染した時の致死率が1割を超える恐ろしい病気である。
2002年の下半期ごろに中国で最初の患者が発見され、その後中国への旅行者等がSARSウイルスに瞬く間に感染した結果、中国以外に香港・台湾・カナダ・シンガポールなど30ヶ国で感染者が出現した。日本の周辺国で感染者が相次いだため、一時期は日本でも大騒ぎになったが、幸いなことに日本では感染者がおらず、気がついた頃にはSARSの流行は終息していた。
今回の鳥インフルエンザも中国発なだけに、周辺各国への流行も含めて、しばらくは注意が必要な気がする。