明日からプロ野球が開幕します。そこで、今日は今季のドラゴンズ(プロ野球)を考えるというテーマで書いていきたいと思います。
①今季のドラゴンズのコンセプトは?
上の写真は、3月27日のオープン戦のスタメンである(写真をクリックするともう少し大きな画像になります)。
これを見た時に、今季のドラゴンズは何をしたいのかというものが全く伝わってこなかった。簡単に言うと、攻走守ともに中途半端である。
基本的にドラゴンズというチームは「投手力と守備を中心にした守りのチーム」というのがコンセプトである。これは野球というスポーツの特性(①他のスポーツと違いボールを自由に支配できるのは守備側、②イチロークラスの選手であっても出塁率が5割を超えることはない)からしても、決して間違った考えではない。
但し、ドラゴンズが投手力と守備を中心とした守りのチームと言いきれたのは2006年までの話で、写真のオーダーを見て、守りを中心としたチームと言い切るには、ファンである僕も?となってしまう。この原因は、ここ2年で、アレックス→李、福留→和田と守備力に疑問のある選手を球団が補強(補弱)したためで、それが、今はなき「愛のエプロン」におけるイ●リンの料理のような残念な結果となっているのである。
写真のオーダーを見て、もう一つ言えるのが、スピード感の無さである。先程、野球というスポーツはボールを支配するのは守備側と書いたが、攻撃側が支配できるポイントも当然存在する。それは走塁である。このオーダーで、2・3人の選手以外からは、スピード感というものを全く感じない。
以上が、27日のオリックス戦を見ての感想でした。このオーダーで今季の3分の2以上を戦うなら、確実にBクラス入りでしょう。
しかし、開幕1軍のメンバーを見た時に、期待感が出てきました。それは、写真のオーダーから27日にも指摘した約1名が抜けたからです。約1名以外の選手は、守備に難ありでも、力量的に変えるわけにはいかないが、約1名に関しては、他の選手を使った方が、間違いなくドラゴンズの野球のクオリティーも上がるし、将来的にもプラスとなるので、今回の決断に関しては、評価したいと思います。
守備の大穴がなくなった訳ではありませんが、ドラゴンズは基本的には「投手力と守備のチーム」なので、このコンセプトを忘れずに1年間戦ってもらいたいものです。今季開幕前の落合監督のコメントにも投手力と守備の野球という言葉が出てきているようなので、2006年の完成度は無いにしても、今季もそれなりに戦えるのではないかと思います。
攻撃に関しては、ウッズ・中村紀洋と大砲が抜けたので、破壊力・得点力は多少落ちるが、逆に1点をきちんと取りに行く野球に徹することができるのではないかと思います(もちろん、あの方がいないことを前提)。
投手に関しては、川上が抜けたものの、吉見・浅尾・チェン・朝倉・中田・山本昌と先発投手の頭数は揃っているので、さほど心配していませんが、唯一不安なのが、浅尾が先発に回った故に、中継ぎに1軍では微妙な力量の選手が2名(平井・パヤノ)ほど混じっている点です。
あと気になるのが、キャッチャーの問題である。この点をドラゴンズファンで指摘している方はあまりいないのだが、オープン戦を見た限り、谷繁が相当弱肩になっているのが、かなり気になりました。機動力を駆使する相手には、今季も苦戦しそうな感じがします。
②今季のセリーグ
例年のシーズン前は、「優勝するのはドラゴンズ」とブログでも書いてきましたが、今季は上記でも書いたとおり、不安点がかなりあるため、リーグ優勝できれば良いなという願望のレベルです。
普通に考えると巨人を中心に回り、そのあとに中日・阪神・広島・ヤクルトが一団で続き、一歩引いた形で横浜が続くという感じになりそうだが、最近の大相撲に例えると、今季の巨人は朝青龍や白鵬クラスの横綱級では決してなく、日馬富士級(横綱で無いのは、チームに芯となりうる選手がいないから)で、中日・阪神・広島・ヤクルトが残りの4大関級、横浜が関脇級といった所です。今季の巨人では、横綱相撲をとろうとしたら足元をすくわれそうな気がします。
今季のセリーグはAクラス(シーズン通じて5割以上)という観点で考えるとほぼ全チームにチャンスがありそうですが、リーグ優勝(シーズン通じて貯金2ケタ以上)となると、昨年のAクラス3チームに限られそうです。結果的に、昨年のAクラスの3チームがのうち1チームがBクラスということはあり得ても、AクラスとBクラスが一気にひっくり返ることはなさそうです。
③今季のパリーグ
セリーグが低いレベルの混戦であるならば、パリーグは高いレベルの混戦になりそうです。こちらは、Aクラス入りは全チーム可能、優勝争いは西武・日本ハム・オリックスの3チームに絞られそうな感じがします。セリーグと違いパリーグは、展開次第では昨年のAクラスとBクラスの入れ替えは、かなりの確率でありそうです。 (文中 敬称略)
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