どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

てぶくろ・・ウクライナ

2014年04月09日 | 絵本(昔話・外国)
てぶくろ  

    てぶくろ/うちだ りさこ やく/福音館書店/1965年初版

 

 ウクライナ民話の絵本。絵本ナビでも多くの感想がよせられているこの絵本が発行されてから、半世紀。

 おぼえてみたいと思って手元において何回か繰り返し読んでいたら、いつのまにか春(笑)。

 ウクライナで、クリミアに続きロシア系住民が、ロシアへの編入をもとめる動きが報道されていた。

 クリミアのロシア編入は、例えてみれば、北海道の住民がアメリカへの編入を住民投票できめるということになりそう。もちろん歴史的な事情があるとはいえ、武力を背景にこうしたことがまかり通るとは・・・・・。

 てぶくろの中に、動物たちが次々に入るというのは、昔話ならではの不思議な世界ではあるが、ねずみ、かえる、うさぎ、きつね、おおかみ、いのしし、くまが、てぶくろの中に一緒に仲良く住むというこの話を思い起こしてほしい。

  いつもは悪役のきつね、おおかみもほかの動物と仲良くしている風景が、いまみても新鮮な感じがする。