どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

じょうずなわにのかぞえかた

2017年02月15日 | 絵本(昔話・外国)

    じょうずなわにのかぞえかた/再話:マーガレット・メイオ 絵:エミリー・ボーラム  訳・竹下 文子/偕成社/1997年

 昔話を再話したものが8編、ユーモアあふれ安心して読めるものばかりです。

・かしこい うさぎばあちゃんの話
 インド、アフリカの昔話からとあります。

 いばりちらし、わがままなライオンから、うおーとほえたらごちそうをもってこいといわれた動物たち。

 相談して、一番小さいうさぎがライオンのごちそうになることに。

 ここでうさぎばあちゃんの出番です。
 かわいいまごをライオンのところににはやれないと、一計を案じます。

 ゆっくりライオンのところにいったうさぎばあちゃん、途中でおそろしい別のライオンにあったためといい、ライオンをつれていった先は、井戸でした。

 井戸に映った自分の姿をみて、別のライオンがいると勘違いしたライオンは、相手めがけて井戸の中に飛び込みますが・・・。

 いかにもおばあちゃんの知恵がいきている話です。
 小さい子でも安心して聞けそうです。


鞍の話・・アルバニア

2017年02月15日 | 昔話(ヨーロッパ)

    鞍の話/世界の民話16 アルバニア・クロアチア/小澤俊夫・編 飯豊道男生・訳/ぎょうせい/1999年新装版

 動くことがきらいな娘と結婚した男。

 牛や羊の世話をしてかえってきた男が母親に女房が何をしていたかを聞くと、「なんにも!」という答え。
 その後も、女房は家ではなんにもしようとしません。

 男が女房と一緒に草原に行く途中、犬が言うことをきかないと、男は鉄砲で撃ち殺してしまいます。

 次に一頭の羊が麦の中に入っていくと、男はこの羊も殺してしまいます。次にはやせたロバも豆の畑からでなかったので、男はこのロバも殺してしまいます。

 いうことを聞かないととんでもないことになると、それから女房はこまめに働くことに。


 恐ろしい女房の操縦法です。男が結婚したのには成算があってのことだったのかも。
 物語だけにしたい話です。

 実家に帰ってきた娘が、すっかりかわったのを見た両親の驚きといったら・・・。