1つぶのおこめ/デミ・作 さくまゆみこ・訳/光村教育図書
子どもたちが、数字の不思議さを理解できる絵本。
「インドのさんすうのむかしばなし」という副題がついています。
飢饉がきても、たっぷりためこんだ米蔵のおこめをわけあたえない王さま。
村娘ラーニが、お米をはこんでいる象が落としたお米を王さまのところにもっていくと、感心した王さまが、ほうびをあげようというと、ラーニは、今日は、お米を1粒だけ、あしたは2粒だけ、3か目は4粒というように、30日のあいだそれぞれ前の日の倍の数だけお米をいただけませんかという。
はじめは、欲がないとおもっていた王さま。
しかし、30日後には、10億粒にも。
お米を入れた袋をはこぶラクダの数がどんどん増えていって、30日後、観音開きになっているラクダの多さが圧巻。
作者がインドの方とおもったらインドの大学にも学んだというアメリカの方。細密画でインドの雰囲気がでています。
日本にも豊臣秀吉、曽呂利新左衛門や一休さんに同じような話があります。
新型コロナウイルス感染で、この絵本を読んだことを思い出しました。感染爆発するととんでもない数に。外国の例もあります。自覚しなくても感染しているかも、指数関数的に増えると いわれても実感がわかないのが、実際計算してみると まったくやっかいな新型コロナウイルス。
予防や有効な治療薬は、まだ時間がかかりそうなので、今回の緊急事態宣言でどこまでおさえられるか。