どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

どんぶらこっこ すっこっこ

2020年04月13日 | 絵本(日本)

     どんぶらこっこ すっこっこ/村上ひさ子・文 丸木俊・絵/流々/2007年

 

 こどものとも1999年9月号として発行されたもの(福音館書店)が再発行されたものです。

 川のそばのがけの上に大きな根っこがあり、その根っこの小さな穴には小さなネズミが住んでいました。大雨が降り続いたある日、根っこはネズミを乗せたまま川に落ちて流れだし、あっちの岩、こっちの岩にぶつかりながら川をくだっていきました。

 滝つぼに落ち、とちゅうでウサギをのせたりしながら

 どんぶらこっこ すっこっこ どんぶらこっこ すっこっこ と流れていきます。

 二つの川の合流点をすぎると タカが襲ってきましたが 川に飛び込んで 根っこにつかまり さらに どんどん 流れて ようやく 中洲にぶつかって止まりました。

 するとそこへ カモの親子、きつね、山のカラス、きじや しらさぎ、たぬきもヘビも 根っこのまわりにあつまってきました。

 根っこは、動物たちの大きなテーブルになったのでした。

 「どんぶらこっこ すっこっこ どんぶらこっこ すっこっこ」が、なんども繰り返され、なんともリズムカルです。

 根っこが、月の明かりの下をながれ、竹林、栗林、柿の木、さつまいもの畑、白菜の畑、大根の畑をとおりすぎる様子が印象に残りました。