どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

だいじな とどけもの

2022年03月09日 | 絵本(外国)

     だいじな とどけもの/E・H・ミナリック・文 モーリス・センダック・絵 まつおかきょうこ・訳/福音館書店/1972年

 

 くまくんが絵を描くと、おばあちゃんにあげようと、めんどりさんにもっていってくれるよう頼みました。
 めんどりが絵を届けると、おばあちゃんはめんどりにキスをして、おれいのキスを こぐまくんに とどけてくれるようたのみました。

 ところが、めんどりは かえりみちで、おともだちにあい、ちょっとおしゃべりを したくなりました。そこで カエルさんに キスを届けてくれるようおねがいします。

 カエルさんは 池のところで ひと泳ぎしたくなり、ねこさんに キスを届けてくれるようおねがいします。ねこさんは、スカンクへ。

 スカンクは、とちゅうでかわいいスカンクの女の子に であって、その子にキスしてしまいます。すると、その子は おかえしのキス。そこでスカンクは、もういちどキスをかえします。ふたりは、なんども、キスをもらったり、かえしたり。

 さあ、キスは 無事 おばあさんに届くでしょうか。

 

 こぐまくんが描いた絵 つのがあって きばがある ちょっとおそろしげな 絵です。キスの贈り物というのは、外国らしい届け物ですが、森のみんなは やさしくキスをリレーしていきます。

 とっても すてきな結末に ほっこりです。