どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

しっぺいたろう

2024年04月17日 | 紙芝居(昔話)

   しっぺいたろう/脚本・津田真一 絵・田島征三/童心社/2018年(12画面)

 

 人身御供の娘を助ける 旅の坊さんと、しっぺいたろうという犬の話。

 「しっぺいたろうは おるまいの しっぺいたろうにゃ みつかんな」という話声で、しっぺいたろうを探すにいくと、それは犬で、娘が運ばれる危機一髪のとき、犬を連れ帰ったお坊さんと犬が、ヒヒを退治。

 田島さんが描く、坊さんよりおおきい犬の存在感が抜群。

 

 絵本も出版されています。全国各地に残され、地元にもあるという感想が寄せられていました。

 

・土ぐもたいじ(奈良のむかし話/奈良のむかし話研究会編/日本標準/1977年)

 タイトルがかわっていますが、化け物は、ヒヒではなく土ぐも。

 お坊さんは はじめからサンという犬を連れていています。お坊さんがもっている杖に、太い糸が、なんすじも、なんすじも ぐるぐる まきついてきます。そしてサンもまた、土ぐもの毒で殺されてしまいます。村の人は、土ぐもとたたかったサンのために、「犬づか」をたてて、手厚くほおむってやります。