わらのうし/脚本・八百板洋子 絵・日柴喜洋子/童心社/2024年(12画面)
ウクライナの昔話。絵本も出版されています。
むかし、まずしいおばあさんが、おじいさんに「わらで牛を作り、タールを いっぱい ぬって」くれるようおじいさんにいいます。
いったんは、ばかばかしいというおじいさんでしたが・・・
翌朝、おばあさんは、藁の牛を連れて丘のうえの草原にいきました。おばあさんが、うとうとしていると、クマがやってきて 牛に襲いかかると、クマはタールをぬった 藁の牛に くっついてしまい うごけなくなりました。おばあさんと 牛が クマをひきずってきたので おじいさんは びっくり。いそいでクマを穴蔵に 放り込みました。
次の日、またおばあさんが草原に 連れていくと、今度はオオカミが牛にくっついてしまいます。三日目もおなじように、キツネが牛にくっついてしまいます。
クマ、オオカミ、キツネでいっぱいになった穴蔵のそばで、おじいさんがナイフを研ぎながら、クマの皮でマントを作ろうか、オオカミの毛皮では、りっぱな ぼうしができる、ばあさんの襟巻には キツネの毛皮がいちばんあたたかそうだなと、独り言をいうと、クマはハチミツを、オオカミは羊を、キツネは にわとりとがちょうを連れてくるから逃がしてくれいいます。
クマ、オオカミ、キツネは ちゃんと 約束を 守りました。
最後の画面は、全員が笑顔。