どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

わらのうし

2024年04月23日 | 紙芝居(昔話)

    わらのうし/脚本・八百板洋子 絵・日柴喜洋子/童心社/2024年(12画面)

 

 ウクライナの昔話。絵本も出版されています。

 むかし、まずしいおばあさんが、おじいさんに「わらで牛を作り、タールを いっぱい ぬって」くれるようおじいさんにいいます。
 いったんは、ばかばかしいというおじいさんでしたが・・・
 
 翌朝、おばあさんは、藁の牛を連れて丘のうえの草原にいきました。おばあさんが、うとうとしていると、クマがやってきて 牛に襲いかかると、クマはタールをぬった 藁の牛に くっついてしまい うごけなくなりました。おばあさんと 牛が クマをひきずってきたので おじいさんは びっくり。いそいでクマを穴蔵に 放り込みました。

 次の日、またおばあさんが草原に 連れていくと、今度はオオカミが牛にくっついてしまいます。三日目もおなじように、キツネが牛にくっついてしまいます。

 クマ、オオカミ、キツネでいっぱいになった穴蔵のそばで、おじいさんがナイフを研ぎながら、クマの皮でマントを作ろうか、オオカミの毛皮では、りっぱな ぼうしができる、ばあさんの襟巻には キツネの毛皮がいちばんあたたかそうだなと、独り言をいうと、クマはハチミツを、オオカミは羊を、キツネは にわとりとがちょうを連れてくるから逃がしてくれいいます。

 クマ、オオカミ、キツネは ちゃんと 約束を 守りました。

 

 最後の画面は、全員が笑顔。