おさるの こうすけ/武田美穂/童心社/2017年
まおちゃんは、おともだちと祭りに行くことになってややゆうつ。どこへでもついてくる「おさるこうすけ」ってよぶ弟こうすけが ついてこないか悩みの種
まおちゃんが、おかあさんに おこずかいをねだっていたら テーブルの下から 声がした。お母さんと お祭りにいけばいいのにというと、「わるいけど、おねえちゃん・・」と、お母さん。悪い予感があたって、弟と祭りにいったが、うろうろ ちょろちょろ ちっとも楽しくない。
人ごみの中で、弟の手を離したらと とってもいけなくて、すてきなことを 思いついたまおちゃん。
手をはなしたとたん弟はどこかへ。
「あれ?こうちゃんは?」「・・いなくなっちゃった・・」
お祭りに一緒に行ったともだちも、弟を探す手伝いを・・。
いつもは うるさく感じる弟も、いざいなくなってみると・・・。誕生日に絵を描いてくれたり、雪の日熱を出したら雪だるまをつくってくれた、弟のいいとこを思い出すと、心配になって、泣き出す まおちゃん。
上の子が、下の子の面倒をみられるのは ほんの一時期。性格は姉弟でも微妙。
「おねえちゃんてば、まいごに なるんだもん、ぼく さがしちゃったよ。くろうしたよ」と、うそぶく? こうすけ。やっぱり末っ子のセリフです。