とんでもプリンセスと ドラゴン/アンナ・ケンプ・作 サラ・オギルヴィー・絵 たなか あきこ・訳/フレーベル館/2016年
高い塔の上に、のろいによってとじこめられたプリンセス・スー。
「ラプンツェル」みたいに髪はながくなり、「いばらひめ」のように百年もまちつづけた 気分。ただ読む本だけはたっぷり。「へええ、おとぎばなしの おひめさまって さいごには しあわせになれるんだ。」と、長い間待ち続けてイライラが爆発しそうになったとき、パンパカパーン!
ついに 王子さまがあらわれたのです!
いかに勇気かの王子さまの自慢話をさえぎり、スーは 王子に チュッ!
ところが、この王子、頭はカチカチ。鎧をきるのが 王子さま。ドレスをきるのがお姫さまで にこにこ笑顔に ふんわりカールの髪と のたまう。スーの気分はむしゃくしゃ。
塔のてっぺんから 遠くに見えたのは 赤いドラゴン。スーは こわがって にげだすどころか、お茶に招待。意気投合したふたり?は、王子をちょっぴりこらしめてやろうと・・。
赤いドラゴンのくしゃみで、城はバラバラ。さえぎる王子をしりめに、あちこちの わからずやを こらしめ、おわりのない スーとドラゴンのぼうけんが はじまりました。
ドラゴンとでかけるとき、スーの髪の毛は、いつのまにかみじかくなっています。絵の中にあるくつは「シンデレラ」? 冠をかぶったカエルも 気になる存在。
スーに必要なのは、とにかく冒険にいたずら そして ドラゴンです!!。
夜寝る前に読むことはおすすめできません。興奮して眠れなくなりそうです。