イギリスとアイルランドの昔話石井桃子・編訳福音館文庫2002年
ある夜、女が一人すわって糸つむぎ。つむいでた つむいでた。客がほしいとつむいでた。
そこへ 大きな 足がふたつ。
そこへ ほそぅい すね二本やってきて 足にのっかた。
そこへ、ふとぅい 膝ふたつ やってきて すねに のっかった。
それから 腿 胴 肩 腕 手 首 おっきい頭。
ばらばらの 体が 家に入ってきて、
女が、「なぜおまえは ここにきたんだね?」と たずねると
「おまえを とって食いに!」
スリラー風に つぎから つぎへと 体の 部分!が やってきて? 聞いている人の興味をかきたてます。昔話では繰り返しが特徴ですが、さすがに 同じパターンが 十回も続くのは?。
石井訳をさらにながめにしたのが、「夜中にやってきたお客」(明かりが消えたそのあとで 20の怖いお話 マーガレット・リード・マクドナルド著 佐藤涼子・訳)。
「夜中にやってきたお客」では、「戸を叩く」「お入り」「ギィーッ・・」「なんてこったね」「大きな大きな足が冷たい床の上にたっているなんて」という」フレーズが続いています。