どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ふしぎなお客・・イギリス

2024年11月06日 | 昔話(ヨーロッパ)

     イギリスとアイルランドの昔話石井桃子・編訳福音館文庫2002年

 

 ある夜、女が一人すわって糸つむぎ。つむいでた つむいでた。客がほしいとつむいでた。

 そこへ 大きな 足がふたつ。

 そこへ ほそぅい すね二本やってきて 足にのっかた。

 そこへ、ふとぅい 膝ふたつ やってきて すねに のっかった。

 それから 腿 胴 肩 腕 手 首 おっきい頭。

 ばらばらの 体が 家に入ってきて、

 女が、「なぜおまえは ここにきたんだね?」と たずねると

 「おまえを とって食いに!」

 

 スリラー風に つぎから つぎへと 体の 部分!が やってきて? 聞いている人の興味をかきたてます。昔話では繰り返しが特徴ですが、さすがに 同じパターンが 十回も続くのは?。

 石井訳をさらにながめにしたのが、「夜中にやってきたお客」(明かりが消えたそのあとで 20の怖いお話 マーガレット・リード・マクドナルド著 佐藤涼子・訳)。

 「夜中にやってきたお客」では、「戸を叩く」「お入り」「ギィーッ・・」「なんてこったね」「大きな大きな足が冷たい床の上にたっているなんて」という」フレーズが続いています。


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