さがみはらのふるさと絵本/相模原市教育研究所・編/相模原市教育委員会/1992年
発行が相模原市教育委員会。
ふるさとづくりの一環として相模原に伝わる民話や伝説を題材とした幼児向けの「さがみはらのふるさと絵本」として発刊されたもの。
「でいらぼっち」「うかいのきょうだい」「おおねこばやし」の三篇が山主敏子・文、小島直・絵で再話されています。
「でいらぼっち」は、巨人伝説で、菖蒲沼、鹿沼、相模原の中ほどにある幅一町ほどの南北につらなる低地にかかわる伝説。でいらぼっちという巨人が富士山を背負って相模原にやってくるところからはじまります。
「うかいのきょうだい」は、雨が降る晩、病気をおして殿さまが注文した鮎をとってきた父親が亡くなり、息子が鵜匠となる話。鵜で鮎をとるのは、ほかの地域でも広くおこなわれていたのをうかがわせます。
「おおねこばやし」は、大猫、狸、狐、むじななどが石や木片、鍋や釜などを打ちつけ、独りぼっちのお婆さんをなぐさめる話。
「さがみはらのふるさと絵本・紙芝居」も作成され貸し出されていますが、こうしたものが語られているのでしょうか。
ところで相模原市の人口は、鳥取県・島根県・高知県を上回っています。市制が施行されたのは1954年。戦後に純粋に市制施行された都市の中では最も人口が多く、戦後に市制施行された都市では初の政令指定都市で緑区・中央区・南区の3区があります。
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